プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

2018年前半の観劇予定

今年もついに大晦日。大掃除、年賀状投函などの用もすべて終わり、今日は、愛用のMacBook 12インチを、新しい外付けのモニタにつないだり、新しいOS(High Sierra)にアップデートしたりしています。

今年は40数公演に行きましたが、来年も多分そんなペースになるでしょう。2018年前半で、今のところ行くつもりの公演は下記の通り。1月の「ナヴァラの娘」だけ、都合が付くかわからないので、チケットを取っていませんが、あとは取りました。ちょっと苦労したのが、3月のミラノスカラ座での2公演、「オルフェオとエフリディーチェ」と「シモン・ボッカネグラ」でした。特にオルフェオのほうは、フローレスが歌い、マリオッティが指揮をするということで、ネットではあっという間に売り切れることが予想され、日本時間の午後8時過ぎにつながった時点で2/3くらいは売り切れていましたが、なんとか席を確保。その翌日の公演のシモンもけっこうな人気。ヌッチ、サルトリ、ベロセルスキー、そして、この役でデビューだと思います、ストヤノヴァのアメーリア。で、指揮がミョンフン!シモン好きの僕としては、今から興奮してしまいます。ただ、2月のミラノ、パリは寒いでしょうね。

3月は良い公演が目白押し。7公演もチケット取ってしまいました。バッティストーニと小曽根真の競演というのも楽しみですね。東フィルの会員も4年目にはいり、自分の「居場所」という感じがしてきました。新国立では、「フィデリオ」が楽しみです。実は、これ生で見た事がないのです。そして、6月のイタリアバーリ歌劇場の“イル・トロヴァトーレ”。フリットリとメーリ!という素晴らしい組み合わせ。降板がないことを祈るばかりです。

ということで、来年が楽しみです。今年は、この素人ブログをお読み頂き有り難うございました。来年も、どうぞよろしくお願いを致します。

1月 東フィル、ミョンフン指揮 “ジュピター他” オペラシティ
ナヴァラの娘、道化師(藤原歌劇団) 文化会館

2月 ハンブルグバレエ椿姫 文化会館
ハンブルグガラ公演 文化会館
樫本大進、パーヴォ・ヤルヴィ(サンサーンス) NHKホール
東フィル、プレトニョフ指揮、シベリウス他 オペラシティ

3月 オネーギン(バレエ) オペラ座
オルフェオとエウリディーチェ スカラ座
シモン・ボッカネグラ スカラ座
東フィル、バッティストーニ、小曽根真 オペラシティ
ホフマン物語 新国立
コルチャックリサイタル オペラシティ
ノルマ オーチャード

4月 アイーダ 新国立

5月 アルチーナ 二期会

6月 フィデリオ 新国立
イル・トロヴァトーレ(バーリ歌劇場、フリットリ) 東京文化会館
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2017年私的観劇ベスト10

さて、今年も残すところあと僅か。2017年の個人的観劇ベスト10をまとめてみました。今年は上位2つの演目が海外の公演になりました。

1位 ばらの騎士     ウィーン歌劇場 
2位 ナブッコ     LAオペラ 
3位 ワルキューレ第1幕 ペトレンコ指揮バイエルン国立管弦楽団
4位 バレエ“ボレロ”     オーレリ・デュポン
5位 ラ・トラヴィアータ     チャンパ指揮マッシモ歌劇場
6位 ノルマ     日生劇場
7位 真珠採り     LAオペラ
8位 バレエ“ラ・シルフィード” パリオペラ座 
9位 ルチア     新国立劇場
10位セビリアの理髪師     石川県立音楽堂 ミンコフスキ指揮
番外 ポッペアの戴冠     バッハコレギウムジャパン

1位は、5月にウィーン歌劇場で聴いた「ばらの騎士」。これは今までに聴いた「ばら騎士」の中でも、飛び抜けて良かった。まさに最高の出来でした。オットーシェンクの演出とクラシックな舞台美術が美しい、指揮のサッシャ・ゲッツェルがウィーンフィルハーモニーから紡ぎ出す、優雅な音楽、そして何より、オクタヴィアンを歌ったソフィー・コッシュに完全にやられました。今思い出しても震えが来るほど素晴らしかったです。

2位は、ロサンジェルス・オペラのナブッコ。ドミンゴのタイトルロールということで、“ドミンゴ節”のハイバリトンではない、“ローテノール”を期待(覚悟?)して行ったのですが、これがどうして、枯れたナブッコを歌い上げてくれました。娘にやっつけられる哀れな父親という新境地をこの歳(76歳)になって開拓した感じですね。その娘の方のアビレガイッシのリュドミラ・モナスティルスカが、今まで聴いた中で、最高のアビレガイッシを歌ってくれました。迫力満点。演技も素晴らしい。(いじわる感満載!)マクベス夫人でも聴いたことがありますが、ドスが効いたドラマティコに近いスピントでは、今や右に出る歌手がいないと思います。そして、ドミンゴが彼女を盛り上げる方に廻って、いい味を出してくれたと思います。これならドミンゴもまだまだ聴けますね。コンロンの指揮も素晴らしかったです。

3位は、来日したペトレンコの指揮による“ワルキューレ第1幕”。メインの公演の“タンホイザー”よりもずっと良かったです。音響の悪いNHKホールが素晴らしいスピーカーボックスになったような緊張感の高まりが極みまで達した音楽。ホールが真空になったかと思いました。フォークト初めとした歌手も素晴らしく、これも今まで聴いたワルキューレの中で、最高でした。これを聴くと全幕聴きたくなりますよねー。

4位にはバレエを入れました。一昨年、パリオペラ座のバレエの芸術監督に就任したオーレリ・デュポン自身が踊ったラヴェルのボレロ。デュポンは様式感の美しいバレエを見せてくれました。振り付けのベジャールの系列のダンサー、ロマンやギエムとは全く違ったデュポンならでは気品に溢れるボレロ。最高でした。まあ、僕はデュポンには目がハートになるので、多少割り引いてお読み下さい。

5位には、来日したマッシモ歌劇場の“ラ・トラヴィアータ(椿姫)” ヌッチ、ランカトーレ、ポーリが歌い、チャンパが指揮。これで悪い訳がありません。去年はトラヴィアータを一度も聴きに行けませんでしたが、今年はフェニーチェ、新国立も合わせて3回、どれも素晴らしい公演でした。ヌッチの歌うヴェルディ作品の中では、ジェルモンはやや癖が強くて、それほど好きなほうではないのですが、76歳、ドミンゴ同様にアクが抜けてきてうろたえ気味の父親感が良かったですね。特に1幕目2場後半。

6位は、日生劇場でのマリエッラ・デヴィーアの“ノルマ”、あまりに良かったので、2回行きましたが、2回目の7月4日の回が最高でした。60歳を過ぎてから歌いはじめたデヴィーアのノルマは鬼気迫るものがありました。Brava!

7位には、ロサンジェルスオペラの“真珠採り”、これはもっと上位でも良かったかな。僕の大好きなマチャイゼのレイラが素晴らしかったです。彼女のフランスもの(タイスも聴きましたが)はいいですね。真鍮の輝きのある中音が素晴らしい。今、フランスオペラを歌ったら最高のソプラノかも。演出もMETで成功したウールコックのものをそのまま使っています。壮大なエンターテイメント!

8位は、またバレエが入りました。4位のデュポンが2月に来日、その1ヶ月後にはデュポンが監督となって、オペラ座が来日。クラシックな振り付けで、どちらかというと地味な演目の“ラ・シルフィード”でしたが、これがオペラ座の手にかかると本当に素敵。ラ・シルフィードを踊ったミリアム・ウルド=ブラームと、ジェイムズ役のマチアス・エイマンの二人のエトワールが妖精のようで舞台に惹き付けられました。

9位には、新国立劇場のルチアが入りました。新国立劇場、今年もレベルの高い公演をたくさんやってくれました。特にこの3月のルチアと6月のジークフリートは良かったです。ルチアを演じたオルガ・ペレチャッコ=マリオッティのナチュラルなベルカント、また聴きたいです。

10位には、石川県立音楽堂で2月の小雪の中に開催された、“セヴィリアの理髪師”。マルク・ミンコフスキの、「今っぽくない」指揮が、実に聴き応えがありました。金沢まで脚を伸ばした価値がありました。

番外には、バッハコレギウムジャパンの“ポッペアの戴冠”。これも地味な演目ですが、演奏会形式とは思えないような演出付き(金沢のセヴィリアもそうでした)で、4時間の長丁場、まったく飽きませんでした。バロックオペラ、もっと日本でもやってほしいです。

今年、行った公演は海外5公演、日本が37公演。もっと行きたいと思うのですが、なかなか仕事の兼ね合い、体力との兼ね合い、あとはチケット代との兼ね合いで、年間40公演くらいで良しとすることにします。次回は、来年の観劇プランをアップします。





今年は観劇終了

今年は、先週12月3日の、東京カテドラルの“ホープウィズクリスマスチャリティコンサート”で観劇が終了しました。このコンサートはブログにアップしませんでしたが、ソプラノの高橋薫子さん、メゾの向野由美子さん、テノールの樋口達哉さん、バリトンの北川辰彦さんでたっぷり2時間、クリスマスナンバーとオペラナンバーを聴かせてくれました。途中、ピアノの金井信さんのジャズメドレーもあって、楽しかったです。

本当は、12月、ジョナサン・ノットのドン・ジョヴァンニや藤原歌劇団のルチアに行こうかなと思っていたのですが、どうも師走でドタバタしていて、切符を取りませんでした。両方とも行かれた方の感想では「素晴らしかった」ということだったので、せめてルチアは行けば良かった。失敗でした。

今年は、40いくつかの公演に行きました。ちょっと少なめですが、海外に2回出られたのは良かったです。そろそろ個人的ベストテンを記そうと思いますが、ベスト公演は決まっているものの2位以下は良い公演が目白押しで迷っています。それとともに、来年の公演のチケットもどんどん取り始めています。


次回はそんなお話しをさせてください。

ディミトリー・ホロストフスキー逝去

ロシアのスーパースターバリトンの、ディミトリー・ホロストフスキー氏が55歳の若さで、22日朝ロンドンの自宅で家族に看取られながら、亡くなりました。「えー、まさか!」という感じ。2年半、脳腫瘍と闘ってきました。僕はサンフランシスコで「シモン・ボッカネグラ」を聞いたのが最後か。。。あー、残念です。ただ、ご冥福をお祈りします。合掌。

https://www.facebook.com/Hvorostovsky/

音楽教室 vs/ JASRACの問題に思う

昨今、音楽教室へのJASRACによる著作権料の課金の問題がニュースになっています。この件、僕のもうひとつのブログ、「湘南人草間文彦のライセンシング日記」でとりあげました。ご興味のあるかたは、どうぞ下記を覗いてみて下さい。

http://brandog.exblog.jp/26824652/

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