プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

2008のベスト10発表!

2008年の観劇は40回を超えまして、昨年対比150%と経済状況の悪化とは裏腹に好調です。もっともその分平均の席グレードは2段階くらい下がりましたけど。

それでは2008年のベスト10発表、ジャジャジャーン!

1位:シモン・ボッカネグラ(サンフランシスコオペラ9月)演奏には満足でない点もあったが、何と言っても好きな演目を見に、アメリカまで行った!ドミトリー・ホボロトフスキーの美声! やはりこれが一位。夢見心地でうっかり危険地帯をホテルまで歩いて帰ってヤバかったが。


2位:アイーダ(新国立3月)これも初日ということで、多少聞き苦しい点あったが、アモナズロ堀内康雄素晴らしかった。なにより絢爛豪華大道具凄い、ラダメスのマルコ・ベルティが、今一(という寿司屋が葉山にある...)でしたが、日本のプレミア公演、2位に入れなくては!!


3位:ロベルト・デヴェリュー(ウィーン国立11月)グルヴェローヴァ、声の衰えが殆ど無いのがすごい。40代の声。高音での表現力は素晴らしい。しかしもうハイダーとの共演もなくなるのか?? そして、テノールのホセ・ブロスこれはヴェルディボイスでDVDで聞いて大好きだったので、生声が聞けて満足。チケット高いだけのことはありました。


4位:ドン・ジョヴァンニ(新国立12月)最近の新国立の公演の中で1、2に入る出来だったと思います。とにかく歌手のレベルが高かった。ドン・ジョヴァンニのルチオ・ガッロは、声量も表現力も素晴らしい。ドンナ・アンナのエレーナ・モシュクは、椿姫の時よりもだいぶ太りましたが、太っただけのことはある!高音のピアニシモの表現の幅がとても広がったし、息も長く鳴った感じ。エルヴィーラのアガ・ミコライも素晴らしい。しかし、日本人はバスの長谷川だけ??新国立でそれは、まずいんでないかなぁ?


5位:ランスへの旅(マリィンスキー1月):とにかくロッシーニの中で一番曲が好き。ゲルギエフがどう凄いのか、いまひとつわからなかったが、舞台上でのオケの音も素晴らしく、11重唱は圧巻!


6位:シルヴィア(英国ロイヤルバレエ7月)7月は過密スケジュールで行こうか迷ったが、行って良かった!トップクラスではなかったが、ダンサーは踊りまくる。舞台装置は素晴らしい。何より、大好きなドリーブ作曲の音楽を堪能、これで、ラクメ、コッペリア、シルヴィアとレオ・ドリーブの3つ(しかない?)楽曲制覇。カディスの女というのもあるのが、これは組曲なのか??


7位:ジャンニ・スキッキ3部作Il Tritico Puttiniのうち「修道女アンジェリカ」(ロサンジェルスオペラ9月)ソプラノ Sondra Radvanovskyが一人演技に近い、この珍しいオペラ、地味なオペラを素晴らしいものにした。今年最も涙の出た演目。一人で行ったのがもったいなかった。7位なのは、あとの2つ、外套とジャンニ・スキッキが余り良く無かったから。特に後者は、ウッディ・アレンの演出がひどく、今年唯一の途中退出。「修道女アンジェリカ」だけに絞ればベスト3に入る。。


8位:エヴァ・メイ、シラクーザ デュオコンサート(11月)当日券A席だったが、なんと前から2列目、袖から登場する二人が良く見えた。メイの「夢遊病の女」のフィナーレが凄い!!ドニゼッティ、ベリーニ中心、ブッファ中心の選曲と言うことで非常に楽しいコンサートだった。


9位:海賊(バレエABT7月)7月はバレエ多かったが、ニーナ・アナニアシヴィリ,見納めか?素晴らしかった。欲を言えば、アンヘル・コレーラ悪くないが、ここは、ホセ・カレーニョで見たかったところ。


10位:ナクソス島のアリアドネ(東京二期会6月)1月の関西二期会に続き、今年2回見たナクソス島、やはり歌い手は東京のほうが良かった。幸田弘子のツェルビネッタで、ランクイン決定!


番外:冬の旅、イェルク・デームス&北村哲郎(逗子なぎさホール4月)ヴェルディテノールの北村が歌う冬の旅、全く新しい感覚。これは新体験。興奮しました。


以上で、本年のベスト10プラス番外を終わりま~す!!
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今年の観劇41回でした。

まだ、今年も2週間あり、ミュージカルの観劇がサンフランシスコで予定されてますけど、とりあえず、1年に見たステージ、41回! 下にリストしてみました。ほぼ毎週という感じ。年末までにベスト10発表(誰も発表を心待ちにしてはいないだろうけど)致します。ところで、ブログの前のほうの写真がみんな無くなっているんだけど、どうしたんだろうね?ま、たいした写真無いのでいいことにします。

1 2008.1.5    新国立GALAコンサート
2 2008.1.13 魔笛、プラハ国立
3 2008.1.25 ナクソス島のアリアドネ
4 2008.2.2 ランスへの旅
5 2008.2.11 夕鶴、鮫島由美子
6 2008.3.2 カヴァレリア・ルスティカーナ
7 2008.3.10 アイーダ
8 2008.3.16 オペラ研修所公演「フィガロの結婚」
9 2008.3.20 鈴木良男ライブ
10 2008.3.22 時節の色(バレエ)
11 2008.3.22 ボズ・スキャッグス
12 2008.3.31 ガラ(ティート、ドリーブ、ロッシーニ他)幸田弘子、林美智子、宮本益光
13 2008.4.5    冬の旅、イェルク・デームス&北村哲郎
14 2008.4.20 魔弾の射手
15 2008.5.2 シューベルト交響曲協奏曲
16 2008.5.2 シューベルト交響曲第8番グレイト 
17 2008.5.25 バヤデルカ(バレエ)
18 2008.5.30 秘密の結婚チマローザ
19 2008.6.5 椿姫(プラハ国立)
2008.6.8    漆原朝子ヴァイオリンリサイタル
20 2008.6.28 二期会ナクソス島
21 2008.7.4 ロイヤルバレエ「シルヴィア」
22 2008.7.11 ロイヤルバレエ「眠れる森の美女」
23 2008.7.12 美しきパースの娘
24 2008.7.19 ABT海賊(バレエ)
25 2008.7.31 アリアの夕べ、堀内康男、樋口達也、大村博美
26 2008.8.27 椿姫()藤原歌劇
27 2008.9.6  ジャンニ・スキッキ3部作Il Tritico Puttini(LA歌劇場)
28 2008.9.9 Simon Boccanegra: Dmitri Hvorostovsky(SF歌劇場)
29 2008.9.21 フラメンコリサイタル
30 2008.9.29 ハーゲン四重奏団
31 2008.10.8 仮面舞踏会ソフィア歌劇場
32 2008.10.11 夢遊病の女
33 2008.10.13 小菅優ピアノリサイタル
34 2008.10.24 ジャンニ・スキッキ&修道女アンジェリカ
35 2008.10.26 カルメン(プラハ)
36 2008.11.4 ロベルト・デヴェリュー(ウィーン国立)
37 2008.11.11 エヴァ・メイ、シラクーザ
38 2008.11.20 マノン・レスコー(キエフオペラ)
39 2008.11.30 ゲヴァントハウス
40 2008.12.7 ドン・ジョヴァンニ(新国立
41 2008.12.10 ボリショイ・バレエ明るい小川


ボリショイ・バレエ”春の小川”

いや、おもしろかった!予想と大違い。。予想と言っても、もらった切符のせいもあり、なんの予備知識も勉強もせずに行きました。ロシアのバレエで"春の小川”? ん、たいくつそう...って感じだったんですが、むしろドタバタに近いくらいの喜劇バレエ。オペラで言えば、ジャンニ・スキッキがフィガロの結婚か?3人の主演ダンサーが役を入れ替わり、一人は男性が女装して、おじいいさんを拐かす(かどわかす)という設定。おかしい。バレエでこんなに観客が笑うのも、はじめて。それでいて、音楽は巨匠ショスタコーヴィッチ、バレエのレベルも音楽も非常に高かったです。ボリショイのダンサーのジャンプの高いこと。男も女も飛ぶは跳ねるは、廻るは......すごいもんですね。主役二人の女性ダンサーはザハロワのようなプリンシパルでなくて、一格下の"リーディング・ソリスト”でしたが、ジーナ役のナタリーヤ・オーシポワ、歩き方が優雅、優美。ピロエット(って言うの?)の軸がぶれない!タマラ・ロホまではいかないが、素晴らしい回転。表現力もあり、けっこうファンになりそうです。

僕は、バレエは年にせいぜい4~5回しかいかないので、ずっと初心者のままですが、ミーハーでもあって、オレリー・デュポン、ヴィシニョーワ、ロホ、ルグリ、マラーホフ、ホセ・カレーニョと聞くと目の色が変わります。で、その一格下というと、オペラ座のドロテ・ジルベールが好きなんですが、これからはナタリーヤ・オーシポワ!!

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ドン・ジョヴァンニ at 新国立

DVDでは見てましたが、劇場で見るのは初めて! チョー有名なドン・ジョヴァンニ。なぜか見逃していました。

今回の公演、過去5年に行った新国立の公演の中で1、2に入る出来だったと思います。とにかく歌手のレベルが高かった。ドン・ジョヴァンニのルチオ・ガッロは、声量も表現力も素晴らしい。ドンナ・アンナのエレーナ・モシュクは、椿姫の時よりもだいぶ太りましたが、太っただけのことはある!高音のピアニシモの表現の幅がとても広がったし、息も長く鳴った感じ。

エルヴィーラのアガ・ミコライ。初めて聴きましたが、これも素晴らしい。メゾに近いソプラノで、中音での表現がグッと来ます。2幕目のMi tradi Quell'ama ingrateなど、カラスのエルヴィーラと比べても遜色無いと思いました。俳優としても通用しますね。

日本人も騎士長の長谷川顯、ツェルリーナの高橋薫子、水準を遙かに上回っていました。ソプラノ3人なのですが、味が違ってバランスがとても良い。

僕が、一番好きだったのは、ドン・オッターヴィオのホアン・ホセ・ロペラ。ちょっとクセのあるテノールですが、好きです。(ということはベルディっぽいってことなんですが。)

残念な点を敢えて上げれば、ドン・ジョヴァンニの従者レッポレロを演じたアンドレア・コンチェッティが、妙に鼻声っぽく(風邪?)切れが無い。もともとこの役はバスですから、"切れ”はあまり期待できないのですが、"カタログの歌”では、カタログをめくるような、軽快感が出なくては、と思います。これがどうもノタノタとした感じで、一幕目、レッポレロからスタートすることもあり、しばし寝てしまいました。

あとは、あまり聴きこむ余裕は無かったけれど、オケが音が大きく単調だった感じあり。最近東欧のオケばかり聴いていたので、音のレベルは高いと感じましたが、舞台との一体感に欠けました。

舞台装置は、あいかわらず最高! 緑大理石を敷き詰めた豪華な床をヴェニスの水面に見立てたり、舞踏会の床にしたり、コストも掛けていますが、うまく使い回していました。

thドンジョヴァ


とにかく、歌手のレベルの高さ。これが今回の満足度の一番の要因でした。

Italian Pops

イタリア語の先生から、何枚かCDを借りました。で、その中で Laura Pausini という女性歌手気に入っています。特に "Non Che(ノン・チェ/~が無い)というの。けっこう90年代にヒットしたみたいで2002年にリメイクしています。

乾いた感じの声と、切れの良いサウンドがいいです。甘い曲もあるけど、どちらかというとドライな声が魅力。

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最近のMPB(ブラジルのポップ)は下手くそだし......ボサノバは国外逃避して、フランスでは妙に甘ったるいクレモンティーヌみたいなベトベトした音楽になってしまっているし.......

昔サンレモ音楽祭なんかあったころに、”ジリオラ・チンクエッティ”って大流行した歌手がいますが、その頃からイタリア音楽なんかオペラ以外聴いてない。

けっこうお勧め。


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