プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

オリィ伯爵の憂鬱

1月31日、藤原歌劇団の「オリィ伯爵」の初日公演から今帰ってきました。でもって、誰もまだブログをアップしていない(だろう)時に、素人の僕が、真っ先に「こう思いましたぁ!」みたいなブログを書くのは勇気がいるのですよ。いつも、他の人のブログは見ないで書くようにしていますが、スカラ座の時みたいに何日もやっていて初日に行かないでいて、あとから行く場合なんかは、やっぱり気になるので誰かのブログを見てしまったりということはありますけど。

去年、新国立の「リゴレット」を絶賛したら、他の方のブログではけっこう非難されていてました。いや、別に人と違った感想でいいんですけど、自分の耳と目に自信が無いだけにドキッとします。

ただ、今日のオリィ伯爵の場合、先頭切ってほめるんじゃなくて、ほめたくないのです。実際、今迄聞いたロッシーニのオペラの中では(そんなにたくさん生で聴いていませんが)かなり悪いほうだったと思う。(あー、言ってしまった。)なんと言っても指揮がどうにも。Boring! とてもつまらない。このような抑揚も興奮も緊張感も無いロッシーニは聴いたことがないと思います。2階のR席という場所が悪いのでしょうか、弦のひびきがボワーンとして、金管、木管、打楽器もフラットで山が無い。アッレマンディが降りた時にちょっと嫌な予感したんですが、若きマエストロ、ロシア人としてペーザロでも指揮したというので、それなりに期待していました。

うーん、プロの評論家の人は、この指揮者を評価するんでしょうか? だとしたら僕がロッシーニを全然わかっていないということだなぁ。ま、もうここまで言ったのだから、正直に最後まで言います。歌手も全然乗っていなかったと思います。シラグーザはそれなりに良かったですが、彼も「乗り」の歌手なので、こんな指揮では乗れない。

演出、他の歌手のことも書きたいと思いますが、とりあえず速報としては、残念という印象です。これなら、藤原の若手指揮者の柴田真郁に振らせたほうがずーーーっと良かったと思います。

あー、書いちゃった。おしまい。

指揮(Conductor):デニス・ヴラセンコ(Denis Vlasenko)
演出(Stage Director):松本 重孝(Shigetaka Matsumoto)
公演監督(Production Director):岡山廣幸(Hiroyuki Okayama)
オリィ伯爵(Le Comte Ory):アントニーノ・シラグーザ(Antonino Siragusa)
アデル(La Comtesse Adèle):佐藤 美枝子(Mieko Sato)
伯爵の教育係(Le Gouverneur):彭 康亮(Kang-Liang Peng)
イゾリエ(Isolier):向野 由美子(Yumiko Kono)
ランボー(Raimbaud):柴山 昌宣(Masanobu Shibayama)
ラゴンド(Ragonde):牧野 真由美(Mayumi Makino)
アリス(Alice):清水 理恵(Rie Shimizu)
騎士(Chevalier):岡坂 弘毅(Hiroki Okasaka)
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バッティストーニ「新世界」の感想追伸

まだ、昨日のバッティストーニの新世界、どのように体の中に位置づけようかと迷っています。凄かったことは間違いない。しかし、レスピーギほどには、すんなり感激させてくれなかったのも事実。多分、新世界を聞き込んでいるドヴォルザークファンであれば、なおのことそうでしょう。他の方の感想も聞きたいのですが、あまりコンサートに行かれた方がブログをやっていないのか、はたまたたまげてしまっているのか、あまり論評がアップされていません。一方でファビオ・ルイージのカルミナ・ブラーナはすごい評判ですね。名演!という声多し。行けば良かったなぁ。と思うのですが、今週は、大学院の課題の採点でちょっとどうにも忙しくて… オリィ伯爵の時間を捻出するだけで精一杯です。カルミナ・ブラーナは新国立のバレエで見ます。

でも、やはり僕はバッティストーニを応援したい! 多少羽目をはずそうと、やりすぎであろうと、出る杭を打たないイタリアの音楽界(そうでもないという噂もありますが)で伸びてほしいと思います。彼はいきなりパルマでデビューしていますが、その前の経歴が不明なんですよね。どこかのコンクールで優勝したとかも聞かないし。。そんなので、24歳でデビューできるでしょうか?日本なら学生ですよ。パルマ、ジェノア、スカラにで振るなんて、どうしてそうできるんでしょうか? シラクーザもシチリアの土管工だったのが、いきなりオペラデビューしたとか。イタリアはすごいですね。おもしろいものが出てくる素地がある。

アバドが亡くなって、バッティストーニを聴くと、ひとつの時代が変わったのかなぁと思います。まあ、僕は今まだ家でゆっくりヴェルディを聴こうと思ったらアバドをかけますけど、アバドは旧世界の巨匠、バッティストーニは新世界の巨匠になるのかもしれません。オペラもコンサートもできるという才能は、ドゥダメルなんかより凄いと思います。

さて、これからの観劇予定、少し詰まってきました。

1/31  オリィ伯爵(藤原)大好きなシラクーザ!!今年も2度聴ける!
2/9  昭和音大オペラアリアコンサート at 新国立(デヴィーア選抜、お勧めです。明日のスターが!)
2/23  ドン・カルロ(二期会)5幕ものですよ! 
2/25   ABTガラ、なんと言ってもジュリー・ケント(旧世界代表?)、オーシポワ(新世界代表)が出ます!
2/26   ローリングストーンズ(ミック・ジャガー、曾おじいちゃんだぜー)
2/27   ABTマノン(この3日間、メチャクチャな音楽環境で、またバレエに戻りヴィシニョーワのマノン、、久しぶり)
3/2   ナクソス島のアリアドネ(新国立研修所公演、これお勧めです。)
3/15  死の都(新国立)
3/20 パリオペラ座バレエ、椿姫
3/23 シモン・ボッカネグラ(ヌッチ、モデナ歌劇場)
3/25 真珠取り(シラクーザ、ランカトーレ、パルマ歌劇場、ランカトーレの楽屋に行けるみたい!!)
4/14 ナタリー・デセイリサイタル(まだ検討中、アンコールでシャンソン歌われたらどうしようかという不安)
4/27 カルミナ・ブラーナ(新国立バレエ)

4月までこんな感じです。なんかバレエ多いですね。その後はまた西海岸のオペラハウス、ローマ歌劇場来日と続きます。
そして、今年はコンサートや、ひさしぶりに歌舞伎も行こうと思います。 

バッティストーニが開く"新”「新世界」

いや、やっぱりこの若きマエストロは天才だと思います。チャベス、ガーシュイン、ドヴォルザークと、色の違う作曲家をすべて自分の手で見事に料理してしまう。まったく、迷いもゆらぎもない。オーケストラもこの若きマエストロを完全に信頼して、楽しみながら演奏をしている。去年のレスピーギのローマ三部作の時の再現です。

ただ、レスピーギと違うのは、曲がイタリアのものではないこと。ですから、バッティストーニの彫刻的、絵画的、ミケランジェロのようなタクト(ラファエロではないですね)で料理されると、チャベスはともかく、ガーシュインは、おおらかさを失った感じ。僕はもともとガーシュインのゆったりした感じはあまり好きではないほうなので、今日のラプソディーインブルーはエッジが立っていて良かったですけど、家内は「?」という感じでした。そして、「新世界」これはすごかっですね。僕は、ずっとアンチェルのドヴォルザークを聴いていましたから、全くショッキングというか….でも、この襲いかかってくるような音の波は、ドヴォルザークがアメリカから故郷を偲んだだけでなく、新大陸の持つ新しい力を感じ取っていることを表現しているように思えました。これから、アンチェル版を聞き返してみようと思っています。別の曲みたいでしょうね。

バッティストーニは、イタリア音楽だけにとどまる器ではないと思います。彼が言っているように、ムソルグスキーも良いでしょう。ベートーヴェンも聴きたい、マーラーも、ベルリオーズも。もちろんオペラも、今年はリヒャルト・ストラウスもやって欲しいくらい。でも、当面はまずヴェルディをお願いします。先月のオテロも良かったようだし、トロヴァトーレとかエルナーニ聞きたいですね。

東フィルは、素晴らしい指揮者を先取りしましたね!今、ヨーロッパ以外のオーケストラで、こんなにバッティストーニとうまく行って、素晴らしい音楽を作っているのは東フィルだけでしょう。

細かいことを言うと、今日の新世界、ホルンが出だしでフニャリました。要改善!

バッティストーニ来る!

アンドレア・バッティストーニが今週末東京で振るのを知っていますか? オペラだけファンの人だと知らない人もいるかと思い、ブログアップします。

去年、東フィルと、ものすごい「レスピーギ」を創成して、、、これはCDになったんですよ。日本の公演でレスピーギがCDになるなんてすごいことです。----その前のナブッコの指揮とともに強い印象を残したマエストロ・バッティストーニがこの週末、また東フィルで新世界他を振ります

□チャベス / 交響曲第2番「インディオ交響曲」
□ガーシュウィン /ラプソディ・イン・ブルー *
□ドヴォルザーク / 交響曲第9番 ホ短調「新世界より」 作品95

このチャベスというのは知らないんですが。。

新世界は、若い指揮者で聞くのはいいですよねー。 僕は、この指揮者メチャクチャ気に入ってます。音が立体的で、まさに空間を作り出す。普通のステレオがドルビーサラウンドになった時の感激に近いものがあります。

この前、ずーずーしくも楽屋に押し掛けて一緒に写真撮らせてもらったので、それを贈呈してサインしてもらおうかなぁ。

まだ27歳くらいのはず。第二のトスカニーニとかムーティとか言われています。そのくらいの力はあると思いますが、ちょっと例えとしては路線が違うかもです。

しかし、楽しみーー




マエストロ・アバド逝く。

ああ、マエストロ・アバドが亡くなってしまった。おととしから、なんとか間近で聴きたいと思い、ベルリンに行くなり、東京に来るなり、そうい機会で願いをかなえようとしていましたが、かなわず。。今年はルツェルンまで行こうかと思っていました。

彼がいなかったら、僕の大好きな、一番好きな「シモン・ボッカネグラ」が今こんなに上演されることはなかったでしょう。彼のヴェルディやロッシーニを評価しない人もいますが、僕は彼のヴェルディが一番ヴェルディの人間性を表現していると思います。彼のロッシーニは小手先ではないロッシーニの宇宙を作り出します。

本当に偉大な指揮者だったと思います。

3月に、ヌッチのシモンをまた聴きにモデナに行きます。ボローニャに寄ってせめてアバドのお墓に行きたいと思います。涙が出てきました。

マイナーステージが魅惑的

昨年は、フェニーチェ、スカラ、トリノとイタリアの三大オペラ劇場と言ってもよいところが、Verdyイヤーでやってきました。今年もその流れで、ローマ歌劇場が。。。。そして、新国立も復活(?)

しかし、そんなのばっかり行ってるとお金が足りません。

でも、マイナーなステージにも素晴らしいものがあります。ちょっとご紹介を。。。

1月24日  「ヴェルディガラコンサート」 イタリアから帰国、小川雄亮さんも歌います。国分寺市立いずみホールで¥4,000-!

2月7日 「髙橋薫子ソプラノリサイタル at 名古屋」  なーんで名古屋なんだぁ。マイナーステージかもしれないですが、日本の誇るベルカントソプラノのリサイタルが¥3,000-!


2月9日  「オペラアリア・コンサート(新国立劇場)」  文化庁委託事業として昭和音大が主催します。(と思います。)マリエッラ・デヴィーアのオーディションにより、選出されたオペラ歌手と、全国から推薦された若手オペラ歌手によるガラコンサートです。聞きどころは、滅多に上演されない、"オベルト”のクニッツィアのアリアが聴けます!A席¥2,500- 絶対お勧めですね。

http://ebravo.jp/digitalmagazine/bravo/201401/index.html#page=55&rect=0_0_509_720&color=0x33CC99&scaleIndex=0

2月28日・3月1日・3月2日  「ナクソス島のアリアドネ」新国立劇場研修所公演 、中劇場で¥4,200- 売り切れ必至ですね。


2月27日、28日  「ドン・ジョヴァンニ」洗足学園大学院オペラ公演洗足学園が昨年開設した素晴らしいホール、シルバーマウンテンでのオペラです。詳細まだ不明ですが、このホールに行くだけでも価値があって、¥2,000-!!


6月19,20,21,22日  「鹿鳴館」新国立中劇場、髙橋薫子、与那城 敬、腰越満美、谷口睦美、幸田浩子ら、すんばらしいキャスティング!これはそれなりの値段ですが、中劇場でしたらD席3,240円でもパレスのA席です。


まだまだ、紹介していきます!

弊著「実践ライセンシングビジネスマネジメント」電子版のご紹介

今日は音楽の話からは、はずれるのですが、昨年5月に売り切れとなりました弊著弊著、「実践ライセンスビジネスマネジメント/ロイヤルティで稼ぐ仕組みを構築する」(2009年9月日本経済新聞社出版社刊)についてのお問い合わせが増えておりますので、電子版のご紹介をさせて頂きます。本書は3,000部を発行致しましたが、昨年5月に完売してしまいました。Amazonなどで販売されておりますのは、古本屋扱いで、元々の価格 ¥2,900-の2倍程度の価格になってしまっております。このため、本書の私の著作部分(出版社名などを除く)を電子化して販売しております。

この本の再版については、あらたに改訂し書き下ろしで本年4月に発刊予定でしたが、遅れております。ご存じのようにTPPの著作権関係の交渉合意がなされていないことが大きな原因です。実際は、それとは関係無く書ける部分も多くあるのですが、骨子となる部分が固まらないと、どうも書く気にならないのです。大変申し訳ございません。
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ということで、当面は「実践ライセンスビジネスマネジメント」の電子版をご利用ください。本書は発刊から4年経っておりますが、著作権、商標権、契約書、実践面などで、内容に古いところはなく、本年も私の大学院での授業の教科書としても、この電子版を使用していきます。

「実践ライセンスビジネスマネジメント」電子版の購買をご希望の方は株式会社ブランドッグのウェブサイト、 http://www.brandog.net/ の右上の「お問い合わせ」より、「本購入希望」などの語句タイトルに入れてご連絡下さい。電子版の概要、及び購入方法は発刊済の書籍版と全く同じで下記でございます。

■タイトル:実践ライセンスビジネスマネジメント/ロイヤルティで稼ぐ仕組みを構築する

■書籍版発刊年月:2009年9月15日

■著作者:草間文彦

■書籍の定価:2,800円(税抜き)

■体裁、内容:B5版 ソフトカバー 312ページ、11章よりなります。(詳細下記)

□電子版体裁、PDFフォーマット(書籍版にある出版社名を記した部分は削除されています。)

□価格:1,400円(税抜き)

□販売方法:データによる送付(宅ファイル便経由/非圧縮 PDF版約100MB)

□支払い方法:請求書をメールでお送りしますので、御入金確認後に発送致します。

□その他:データの再コピーは、著作権法で禁止されています。

□本書の書評など
-Amazon
-行政書士の方のブログ

□本の内容(チャプター)
Chapter 1ライセンスビジネスとは何か

1知的財産権の種別
2©や®はなぜ必要なのか?
3現代ライセンスビジネスの誕生
4ライセンスビジネスの実態
5ライセンスビジネスの基礎知識

Chapter 2ライセンスビジネスの魅力

1新規の参入障壁が低い
2低いリスクで大きなリターンが得られる可能性
3メインのビジネスを助ける
4人にモチベーションを与えるビジネス
5企業にとっての外部へのメッセージ効果
6ライセンスビジネスのリスクは?

Chapter 3ライセンス市場

1ライセンスビジネスの市場規模
2世界のライセンス市場の特徴

Chapter 4プロパティの種類

1エンターテインメント
2コーポレート&トレードマーク
3スポーツ
4ファッション
5大学関係
6アート
7NPO
8音楽
9出版
10プロモーションライセンス
11これから伸びてくるプロパティは?

Chapter 5ライセンスビジネスを組み立てる

[ステップ1]プロパティの選択
1プロパティの情報を得る97
2ステップ1:プロパティの選択106

Chapter 6ライセンスビジネスを組み立てる[ステップ2]

契約内容、その交渉と確認
1権利の存在:著作権
2著作権を確立するのに登録は不要
3権利の存在:商標権
4商標区分とは
5商標権の確認方法
6商標権を登録する
7商標の種類
8使わないと消えてしまう? 登録商標
9意匠権
ライセンスビジネスの重要なルール
ロイヤルティ──料率と支払方法
プロモーションのロイヤルティ
ライセンス申請書
秘密保持契約
保険
品質管理
流通販路
契約の解除、終了
準拠法と合意管轄
契約条項確認書

Chapter 7ライセンスビジネスを組み立てる[ステップ3]

ライセンスビジネスの開始
1ビジネスプラン
2ビジネスプランを構成する要素
3プラン、モニター、コントロール(PMC)の重要性
4ロイヤルティ徴収の方法:証紙管理制度
5ロイヤルティの海外送金
6業務監査権(オーディット)
7ライセンスマニュアル
8コンプライアンスという責任
9ライセンサーはオールマイティか?
契約書の落とし穴

Chapter 8ライセンスビジネスの戦略

1DTR(Direct To Retail)
2再許諾とバイセル
3プロダクト・プレイスメント
4タイアップとタイイン
5偽物の問題
6ライセンスエージェントの働き

Chapter 9ライセンスビジネスとブランドマーケティング

1ブランドとは
2ブランドエクイティ
3ブランドトランスファー
4ライセンスビジネスにおけるブランディング戦略
5調査の重要性
6プロパティのイメージコントロール

Chapter 10ライセンスプロデューサー 誕生への期待

1ライセンスプロデューサーの条件
2アウトソーシングの勧め
Chapter 11これからのライセンスビジネス
1高いクオリティの“ブランドの経験”
2DTRの完全実現
3権利侵害品の駆逐

エピローグ──LIMAとの6年間

参考文献

巻末資料

新国立劇場2014-2015シーズンラインナップ発表

飯守泰次郎芸術監督による初シーズン、2014-2015のラインナップ発表になりましたぁ!!

http://www.nntt.jac.go.jp/opera/

何と言ってもたまげたのは、クプファー! レジェンドですよね。彼が新制作する「パルジファル」で幕を開けると言うこと。これはすごい!クプファーのリングでワーグナー協会に入った僕としてはとても嬉しいです。そして、ヴェルディもちゃんと2作あります。もちろん、飯守さんが振るので、後期の重いもの.....ワーグナーファンの好みそうなものですが、運命の力が聴けるのもいいですね。

ちょっと不満は、今年生誕150年(だったかな?)のリヒャルト・ストラウスが”ばらの騎士"だけということでしょうか?飯守さんのリヒャルト・ストラウスが素晴らしいです。"ナクソス島のアドリアネ”をまた聞きたかったなぁ。これを新制作でやってくれれば最高なんですが。ドン・ジョヴァンニはずしてもいいです。。。
芸術監督が”八重の桜”以外何も振らなかった4年間の後に(体調が悪いなら降りられればよかったと思います。)やっと、きちんとしたオペラハウスとしての形態が組めたことにまずは拍手したいです。

でも、本当はやはりイタリアもの、それもベッリーニ、ドニゼッティあたりをやってほしい。前にも書きましたけど。これは次の芸術監督を待つしかないんでしょうか?(大野和士さ〜ん!)

あと、最近のマイブームであるフランスオペラを…. マノンもプッチーニじゃなくて、マスネが良かったなぁ。と、拍手しながらブツブツ言ってますが、このシーズンは新国立行きそうだなぁ。ただ、パルジファルでついにS席3万円を超えましたね。B席でも高い。。

(別の話ですが、昨日ローマ歌劇場のシモンの切符を買いましたが、キャッシュオンリーだったのを忘れて、お金が足りずに醜態でした。B席2枚で8万円ですから。。持ち合わせ無いですよね。あわてて近くのATMでお金下ろしました。

新国立 is back now!!

とにかくBravo!!

ウィーン・シュトラウス管弦楽団 ニューイヤー・コンサート プロモーターからの贈り物

年明けのバレンボイムニューイヤーからブログ更新が滞っておりました。すみません。

さて、毎年最初に劇場に行く演目を選ぶのには気を使います。「初芝居」ということですね。

こんな感じです。

■2013/バレエ:ブベニチェク・ニューイヤーガラ ~カノン~ ドロテ・ジルベールが踊りました!

■2012/オペラ:新国立”ラ・ボエーム” いまいちでした。

■2111/新国立ニューイヤー・ガラ バレエ&オペラリサイタル、この年を最後に終了。これはなかなか良かったんですが….プラスチックコップではありましたが、シャンペンも振る舞われました。なお、この年は旧歌舞伎座最後の年ということで、同じ週にに歌舞伎(春の壽、車引 他)も行ってます。

■2008-2010/新国立ニューイヤー・ガラ バレエ&オペラリサイタル

ここ、5-6年はそんな感じです。

今年のニューイヤーコンサート、はじめてウィーン風。ウィンナワルツは楽友会の中継だけで充分と思っていたんですが、ジャパンアーツさんからチケットを頂きました。いえ、特別じゃないですよ。家内がジャパンアーツの会員になっていまして、多分、会員で年間何回か切符を買っている人には10月末くらいに、年末から年明けに掛けて、何公演か選んで無料チケットのオファーがあるんです。

昨年はもちろんトリノ王立のオファーもあったのですが、せっかく頂くのだからあまり自分自身では行かないウィーン風ニューイヤーコンサートを選び、一枚A席を追加購入(¥6,500-くらい)しました。もちろん隣りの席にセットしてくれます。

コンサートの感想は、簡単に。。良かったぁ!! 楽しかったぁ! 一人一人の演奏者のレベルが高い! そして弾き振りをするヴィリー・ビュッヒラーが、バイオリンの音色の素晴らしさはもちろん、ゆらぐようなシュトラウスを聴かせてくれました。ユーモアのある演出も本場風で、ホント楽しみました。日本ユニシスが特別協賛ということで、招待客とおぼしき紳士淑女が多いのも、なかなかゴージャス。そういう方々は隣りの全日空ホテル(もう違う名前かな?)に黒塗りの車がお迎えに並んでいて、これも何だがいい雰囲気ですね。

もちろんそういう人が根っからのクラシックファンではないかもしれませんが、こういうわかりやすく楽しい音楽を年に何回かでもゴージャスに楽しむというヨーロッパ風の慣習に耐えうる、素晴らしい公演と素晴らしいゲスト、スポンサーを集めたのは立派ですね。

ちなみに、この日のソプラノは市原愛、オペレッタの肝を掴んでいますね。そして背が高くて見栄えします。車で行かなかったらシャンペン飲んだのになぁ。ちなみに僕の車も黒塗りですが、¥1,500上限の界隈最低料金の駐車場で待機していました。

この公演、市原愛と森麻季でソプラノを公演毎にチェンジして出ているんですが、スポンサーとの組み合わせを見ると、「な〜るほど〜」とおもしろいです。

主催のジャパン・アーツ、トリノ歌劇場もそうでしたが、僕の行く年間の公演はジャパンアーツ、東京プロムジカ、NBSでだいたい6割以上は占めると思います。もっともNBSに払っている金額は一番高いでしょうけど。

ジャパンアーツが異色なのは、オペラ、コンサート、そしてバレエも主催するということ。NBSは大物ばかりですが、コンサートは滅多にやりません。プロムジカは非常に質の高いオペラ、声楽リサイタルに注力しています。ジャパン・アーツ、決して大きいとは思いませんが、3つの分野で素晴らしい公演をやり続けていますね。今日も文化会館で新演出の「夕鶴」やっているはず。僕が行ったので、思い出せるだけでもマリインスキーのバレエガラ、ボリショイの明るい小川などのバレエ。今やスターのプリマ、ナタリーア・オシポワもこの時初めて知りました。これも会員優待。来月もABTのバレエが来ます。この時のダンサーはすごいのがそろってます!。もちろん行きます。オペラはトリノはもちろん大成功でしたが、ボリショイオペラのオネーギンは素晴らしかったなぁ。僕の不得意なロシアオペラへの扉を開けてくれました。METも4-5回招聘していますよね。ドミンゴ最後(かな?)のテノールとしてのワルキューレもジャパンアーツでした。ゲルギエフのランスの旅、これもそうだったと思います。あういう難しいオペラを良く持ってきたもんだと思います。

で、アントニオ・ガデスなんかも呼んでますよね。できればブラジル音楽も呼んで欲しいですね。トッキーニョとかシコ・ブァルキ、カエターノ・ヴェローソとか。。渋いところを。

なんか、そういうマルチタイプのところが、昔の神原音楽事務所みたいな感じがします。前にも書きましたが、神原芳郎さん(最盛期は世詩朗と名乗っていました)は、僕達夫婦の結婚の立会人で、そこに至るまで、僕は彼のヨットのクルーとして、また、JAZZのコンサート(斑尾など)のゲストとして幾度となく呼んで頂きました。彼はMETも呼んだし、パヴァロッティも初めて来日させたし、ベルリンフィルも呼んだし、オーケストラもリサイタル(イ・ムジチもそう?)もJAZZもフラメンコもファドも(アマリア・ロドリゲスを始めて呼んだ)、とにかく良い音楽は何でも呼びました。すごいパワーがありながら、子供みたいな人でしたね。素敵なおじさんでした。

なんでこんな話になるかというと、サントリーホールでのジャパンアーツの公演に行くと、なんか神原さんを思い出してしまうんです。今から10年前の夏に脳梗塞で亡くなられたあと、11月にサントリーホールでお別れコンサートがあったんです。この最初が、神原さんが育てた(と言って良いのでしょうか?)村治佳織さんでした。今、村治さんは舌がんで闘病中。そんなことが全部思い出されて、とっても感傷的になってしまいます。村治さんのこともあまり話題になりませんが、あんなロドリーゴを弾けるギタリストが日本にいるのは凄いことです。闘病に打ち勝って、サントリーホールに凱旋してほしいです。

で、また神原さんの話ですが、彼が、いつも自分の後継の事務所と思っていたのは、多分梶本さんの事務所でしょう。いつも「梶本君が」、「梶本君が」って言ってましたから。でも今、一番神原音楽事務所、神原ミュージックに近いのはジャパン・アーツのような気がします。

ジャパン・アーツの会員になったおかげで、色々と新しい音楽や新しい演奏者、歌手を知りました。これからも毎年年末かお正月にはギフトが届くのかな? それも神原さんみたいですね。でも、何度もいいますけど、僕は彼の最盛期には、クラシック、オペラには全く興味なく、パヴァロッティやMETのチケットは断って、ジャズのチケットもらってましたね。

日本には、もうひとつ素晴らしいプロモーター、東京プロムジカがあります。両方の会社ともに、学生や若い音大生などに、無料や廉価の席を用意しています。国の助成金もないのに頑張りますよね。

あー、今日は褒めすぎかなぁ。でも、会員になるとみなこういうプレゼントが届きますんで…..僕、それ以外に何ももらってませんから。皆さん応援して、日本で頑張っているプロモーターが頑張れるようにしましょう!
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藤原歌劇団この秋にバルバラ・フリットリを招聘

前々から噂がありましたが、藤原歌劇団がこの秋、バルバラ・フリットリを招聘し、”ラ・ボエーム”の公演を行います。ロドルフォ役のジュゼッペ・フィリアノーティの来日も決まっています。

詳しくは、同劇団の2014年ラインナップをご覧ください。

藤原は、言い方は悪いですが、「一点豪華主義」という感じでデヴィーア、シラクーザなどを呼んできました。デヴィーアは、藤原系の音大、昭和音大でレッスンも行うなど関わりが特に強いのですが、年齢も年齢なので、ここらでフリットリに交代?と思ってしまうのは僕だけでしょうか?

この「一点豪華主義」のおかげで、今月は「オリィ伯爵」という、日本では滅多に見られない演目をシラクーザで見られる、それもS席でも¥18,000- F席ならば¥2,000-という料金、これには拍手です。ただ、「一点」に支払うフィーと、この低料金を考えると、これは藤原の団員の下支えが合ってのことと感謝するとともに、やや心配も感じます。

今回のフリットリのミミ、僕の廻りでは諸手を挙げてバンザイという感じでもありません。それは、最近トリノのトスカを、出演発表後に降板したばかり、それも自身の「声の方向性」がその降板の理由だったフリットリが、すぐに同じプッチーニのミミを歌う。。もちろん、トスカのほうが強い声ですが、やや納得がいかないですね。

もっと軽い声の役での藤原デビューでも良かったのでは?とも思います。

この件、まだご存じないかたもいるかと思い、アップしました。

バレンボイムは素晴らしい。が、何故ひまわりの丘に来たのか?

Felice anno nuovo per tutti ! 文法間違っているかもしれません。3年もイタリア語をたらたらと習っていますが、学生時代に1ヶ月マドリッドでスペイン人のフラットに住んで、スペイン語学校に行って習ったスペイン語のほうがよほど良く覚えてます。歳をとるとそういうものらしく、そのうち昔話しかしなくなるようです。

さて、今年のNHKの(NHKがやったのではないが)ニューイヤーコンサート、バレンボイム指揮。これは皆さんお聴きになったと思うので、感想は簡単に。

スクリーンショット


・曲の選び方が絶妙だった。かなり普通とは違っていたが、この伝統あるコンサートにそぐわないことは全く無く、内紛下にある国に心を寄せたエジプト行進曲には感激。また、僕の大好きなドリーブのシルヴィア組曲が出てきて、これにバレエが付いたのも感激。

・演奏は、そもそもこのウィーンフィルは定番ワルツや行進曲は指揮者はいらないくらいの高いレベル。小澤さんのように、あまりに真面目にオケをコントロールしようとして重苦しいコンサートなってしまったのは残念な例です。彼は、2002年の指揮のあと、ウィーンフィルの音楽監督でありながら、2006年に体調を崩すまでの在任中にも再演の機会はなく、ニューイヤー史上唯一人、一度だけの指揮者になってしまいました。

話がそれました。このコンサートは、まず指揮者は曲のメニューを考えること、そしてキイとなる部分だけ押さえて、あとは楽団にまかせれば良いコンサートになると思います。昨日のバレンボイムはまさにそれをやったと思います。彼の思想である、平和、もっと具体的に言えば、ユダヤとパレスチナの融合、そして今のエジプトの情勢に心を寄せる選曲。素晴らしかったと想います。今年生誕150周年を迎えるリヒャルト・ストラウス、そして僕が大好きなドリーブを入れたことも秀逸なメニューでした。それでいながら、政治臭さがない。

彼はこれで2度目のニューイヤー、そろそろ引退をほのめかしています。最後のラデツキー行進曲では演奏者一人一人と握手していました。これは、日本でモーゼとアロンを敢行した(色々と軋轢があったようです)時のウィーンフィルに感謝し、指揮者として最後の直線にさしかかっている彼が演奏者に感謝しているのかなぁと思いました。(そういう深読みがはずれることが、僕の場合60%くらいありますけど)

しかし、一方でスカラ座でブーイング続きで、昨年の来日でも音楽監督不在という異常事態をもたらしている現実もあるのです。彼は、長い付き合いで信頼関係のあるドミンゴと、再びスカラ座でシモン・ボッカネグラを振ります。ダブルキャストでヌッチがタイトルロールの時はマリオッティだったかな、ガッティだったかな。とにかくイタリア人(あ、また素人ブログの弱さ暴露)

前回の時のドミンゴのシモンの指揮、バレンボイムはワーグナーのように、ゆらいで振っていました。あの音は、僕自身が素人であることを自覚しつつも「ひどい」ヴェルディと思わざるをえませんでした。一方で、彼のトリスタンとイゾルデ、ベルリン歌劇場来日の時に聴きましたが、ヴェルディも入れた今まで聴いた250くらいのオペラ公演の中でも5本の指に入るもので、それは感激しました。彼のワーグナーは素晴らしい。

僕は昨日のバレンボイムに感激しつつも、イタリア映画の「ひまわり」のワンシーンを思い出していました。夫がロシアで記憶喪失になって、他の女性と結婚しているのを知らずにロシアまで夫を探しに行くと、大戦でイタリア人が大勢なくなった地に石碑があり、ロシアの詩人がこのようなことを書いていたと思います。「ナポリの子達よ、
なぜ遠くロシアの平原まで戦いに来たのか?
 故郷の海にあきたのか
? ベスピオの山は君を待っていた。」というような感じ。今、ググったのですが、正確な記事が見つかりませんでした。でも確かに映画のワンシーンにありました。とても心を動かされるシーンでした。

そして、テレビでコンサートを見ながら僕はこう思いました。

「ユダヤの子、バレンボイムよ、
なぜ遠くミラノまで戦いに来たのか?
 故郷の寒さにあきたのか
? ベルリンのピットは君を待っている。」

ムーティがいくら重くなってきたと行っても、ベルリンフィル歌劇場の音楽監督にはならないでしょう。僕がまだボサノバ99%の音楽生活を送っていた時から、ピアニストとして大好きだったバレンボイム、その最後がスカラ座のブーイングで終わらずに、ベルリンでの歓声で終わることを一人のファンとして心より祈ります。

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