プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ドン・ジョヴァンニ at 新国立

DVDでは見てましたが、劇場で見るのは初めて! チョー有名なドン・ジョヴァンニ。なぜか見逃していました。

今回の公演、過去5年に行った新国立の公演の中で1、2に入る出来だったと思います。とにかく歌手のレベルが高かった。ドン・ジョヴァンニのルチオ・ガッロは、声量も表現力も素晴らしい。ドンナ・アンナのエレーナ・モシュクは、椿姫の時よりもだいぶ太りましたが、太っただけのことはある!高音のピアニシモの表現の幅がとても広がったし、息も長く鳴った感じ。

エルヴィーラのアガ・ミコライ。初めて聴きましたが、これも素晴らしい。メゾに近いソプラノで、中音での表現がグッと来ます。2幕目のMi tradi Quell'ama ingrateなど、カラスのエルヴィーラと比べても遜色無いと思いました。俳優としても通用しますね。

日本人も騎士長の長谷川顯、ツェルリーナの高橋薫子、水準を遙かに上回っていました。ソプラノ3人なのですが、味が違ってバランスがとても良い。

僕が、一番好きだったのは、ドン・オッターヴィオのホアン・ホセ・ロペラ。ちょっとクセのあるテノールですが、好きです。(ということはベルディっぽいってことなんですが。)

残念な点を敢えて上げれば、ドン・ジョヴァンニの従者レッポレロを演じたアンドレア・コンチェッティが、妙に鼻声っぽく(風邪?)切れが無い。もともとこの役はバスですから、"切れ”はあまり期待できないのですが、"カタログの歌”では、カタログをめくるような、軽快感が出なくては、と思います。これがどうもノタノタとした感じで、一幕目、レッポレロからスタートすることもあり、しばし寝てしまいました。

あとは、あまり聴きこむ余裕は無かったけれど、オケが音が大きく単調だった感じあり。最近東欧のオケばかり聴いていたので、音のレベルは高いと感じましたが、舞台との一体感に欠けました。

舞台装置は、あいかわらず最高! 緑大理石を敷き詰めた豪華な床をヴェニスの水面に見立てたり、舞踏会の床にしたり、コストも掛けていますが、うまく使い回していました。

thドンジョヴァ


とにかく、歌手のレベルの高さ。これが今回の満足度の一番の要因でした。

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