プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ニューイヤー・オペラパレスGALA

「風花がきらりとひとつ初芝居」という俳句があり、お正月なので玄関にその掛け軸を飾ってありますが、1月5日、我が家の初芝居観覧は、やっぱりオペラ&バレエ。

俳句の"初芝居”は多分、歌舞伎でしょうね。PP初芝居軸新国立のGALAは去年も行きましたが、去年の演目はシュトラウス、モーツァルト、ヴェルディ、ロッシーニ、グノー、ビゼーなど多岐に渡り、まさにGALA、悪く言えば総花的なプログラムでしたが、今年はバレエは、ドンキホーテ第三幕を通しで、オペラはヴェルディをナブッコの序曲かから始まって、初期から後期の3作品、時代にそってベリズモ(真実主義)の作品道化師、カヴァレリア・ルスカティーナ、そして最後のオペラ作曲家とも言われるプッチーニで終わるという、ストーリー性を重んじた構成でした。満足。

特に、3日のNHKのGALA(これはテレビで見ました)が、オッフェンバッハやビゼーなどのフランス曲目が多く、ヴェルディはラストの「乾杯の歌」だけだったので、新国立が、曲目すべてをイタリア産でそろえてくれたのは、とても嬉しかったです。

別にフランスオペラが嫌いなわけでは全く無いのですが、正月はやはりシュトラウスのワルツ系か、イタリア丸出しオペラが似合うというもの。

で、メインゲストの歌手二人もイタリア人、セレーナ・ノッキア(ソプラノ)の澄んだ声と声量、音程の安定さ、、、素晴らしかったですね。テノールのジュゼッペ・ジャコミーニとのオテロの”すでに夜は更けた”にはブラーヴィ!!でした。

しかし、このジャコミーニさん、ジャコミーニじいさんというくらいの歳だと思うけど、声量と、良い意味で一時代前的なクセと迫力のある歌い方、演技力、たいしたものです。

3年くらい前に新国立の道化師で出ていましたが、その時は、迂闊にも半分寝ていて、強い印象が無かったのですが、今回はすごかったです。

それにくらべて、バレエは悪くなかったのですが、”ドン・キホーテ”という演目はチョー有名なだけに、僕もスカラ座の公演でホセ・カレーニョ、タマラ・ロホという現在のバレエ界でも、one of the bestのペアで見た印象がベンチマークになっており、家内に至ってはNYでヌレエフの公演を見ているので、そんなものに比べると、どうも”落ちる”という感がありました。

昨年のラヴェルのワルツ、こうもりなどで構成したバレエのほうがGALA向きではなかったかと思います。

ともあれ、今年のシーズンも幕開け、次ぎは13日に室内楽、ベルリンフィル8重奏楽団、31日に新国立のオペラこうもりと続きます。


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