プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

「タンクレーディとクロリンダの戦い」「ダイドーとイニーアス」

ヨコスカラ座(僕だけがそう呼んでいる)こと、横須賀芸術劇場で、同館開館15周年記念オペラ「タンクレーディとクロリンダの戦い」「ダイドーとイニーアス」の2本の、珍しい”バロック・オペラ(?)”を見てきました。

行く前はオペラの元祖、始祖ともいうべき、モンテベルディの「タンクレーディ~」への期待が高かったのです。なにせ、ダイドー~」は、英国の17世紀の音楽家ヘンリー・パーセルの作品ということで、どうもオペラのイメージがわかなかったのが本音。パーセル、テレマンとかいうと、どうしても頭に浮かぶのが教会音楽か、食事用のムジーク・ターフェル。たしかパーセルはウェストミンスター教会のオルガニストだったということを、昔僕がイギリスに語学留学してた時に授業で習ったような覚えもある。。ところが、今日の試合(?)結果は「ダイドーとイニーアス」の一本勝ち!! 。

英国の音楽家ということで、当然歌詞も英語でなんか珍しい感じでした。Tonightとか、Tomorrow!と言うのはオペラでは聞き慣れないです。

とにかく歌手が素晴らしかった。ダイドー:林美智子、イニーアス:与那城敬、ベリンダ:國光ともこの3人が素晴らしい! 特に林美智子は去年はウナポコを3連発で聞いたり(Una voce poco fa, セビリアの理髪師より)、今年7月に佐渡裕指揮でやるカルメンに向けて、最近良く歌っているハバネラをNew Year GALAで聞いたり、まあそういったイメージしかなかったのですが、今日のダイドーの役を彼女は素晴らしく表現していました。凛として、背筋が通った感じで、今までに知らなかった林美智子がいました! 

淡々と押さえた歌い方も気品があり、彼女もナタリー・デセイのヴォカリーズみたいなアルバム作って欲しいなあ、と思いました。

影が薄くなってしまった「タンクレーディとクロリンダの戦い」は、歌舞伎の舞踊とのアレンジで、新しい試みでした。ロッシーニの「タンクレーディ」も見てみたくなった。
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「タンクレーディとクロリンダの戦い」は数々の名画になっているようです。たしかにどっこかで見たような感じしますね。

ということで、ちょっと新鮮はオペラ観劇でした。が、ヨコスカラ座は、何度も言いますが、4階、5階の席の手すりが高すぎて、まるで収容所に入れられたみたい。横須賀刑務所劇場(失礼...)一番安い\2.000-の席でも高いと思います。これなら新国立のZ席\1,500- D席\3,000-のほうが全然良いと思います。

でも、このような意欲的な作品発表の場所を与えてくれるだけでも拍手!!






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