プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

二人のフォスカリ

スカラ座が来日したこともあり、Verdiのオペラを色々とDVDで見直しているのだが、最近買ったまま見ていなかった「二人のフォスカリ(I Due Foscari)」をスカラ座版とサン・カルロ歌劇場版の2枚で見比べてみた。

ベルディは30に近いオペラを書いているのだが、海外では公演されることがままあっても、まず日本では見られない作品も多い。私の大好きな”シモン・ボッカネグラ”をはじめ”エルナーニ”、”仮面舞踏会”、"ファルスタッフ”、"スティッフェーリオ"、"アッティラ"、そして”二人のフォスカリ”あたりがその筆頭だ。フォスカリ

この写真は2000年ナポリのサン・カルロ歌劇場のもの、老フォスカリはレオ・ヌッチが演じ、1988年のスカラ座版は、レーナード・ブルゾンが演じている。時代設定も、演出もかなり違う2つの公演だが、いずれにしろ、この作品は暗い。ベルディの作品の中でも最も暗く、オペラの中でもこれほど救いの無いエンディングの作品はあまり無いのではないだろうか?プッチーニの三部作の最初の「外套」が暗さでは競うと思う。

が、音楽がさほど悲壮ではないので、ストーリーほど暗い気持ちにはならないので、なんとか救われる。逆に言えばストーリーと音楽がややちぐはぐで、そこらへんが今ひとつ人気が無い理由だろうか? シモン・ボッカネグラや椿姫につながる表現がそこらに出てきて大変おもしろい作品ではある。

ところで、来年1月には、ニューヨークのメトロポリタンで"スティッフェーリオ"と"シモン・ボッカネグラ”がほぼ同時に上演される。シモンの方はドミンゴがバリトンで歌うとのこと。昨年の今頃、サン・フランシスコオペラまでディミートリー・ホロストフスキーがタイトルロールをやったシモンを見に行ってとても良かったので、これが又ドミンゴで見られるなら是非行きたいものだと思っている。


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