プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

カプリッチョ

リヒャルト・ストラウス最後のオペラということは知っていたが、ほとんど興味のなかったこの作品。2週間ほど前に二期会から手紙が届き「予定営業目標の半分も席が埋まっていない!」という悲鳴のようなお願いに、NBSのアポロン会員よりは安い!と思い、一枚寄付みのつもりで切符買いました。

日生劇場はとにかく座席が狭くて苦痛。ま、2時間強の作品なので我慢できたというところ。

作品自体に関する知識も勉強も不足していて、あーだこーだ言える立場にないのだが、演出がやや凝りすぎていて、はなはだわかりにくい。ナチス兵が出てくる意味や、最後に主演の伯爵令嬢がいきなり老人になってしまうなど、どうもわからん。もともと、やたらに言葉の多い「言語劇」と言うべきオペラなので、もう少しすっきりとした演出のほうが良かったような気がする。
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途中グランドペラ風にバレエが多く出てくるのも、このローウェルスの演出の特徴なのだろろうか。狭い舞台が余計狭く見えるだけだと感じた。

全体に、「ナクソス島のアドリアネ」に似た感じの内容だが、正直なところナクソス島のほうがずっとおもしろいし、音楽も素敵だ。「言葉か音楽か?」というテーマだが、肝腎の音楽が80歳をすぎたシュトラウスからほとばしるようには出てこなかったのだろうか。8重唱と最後のマドレーヌのアリアくらいが聞き所。

歌手は女性陣が良かった。伯爵令嬢役佐々木典子、イタリア人ソプラノの羽山弘子、女優暮クレロンの加納悦子ともに健闘していた。指揮の沼尻竜典は複雑な音楽を良く引っ張っていたと思うが、シティフィルが今ひとつ力不足という印象を持った。室内楽的なところの繊細さでは特に残念な感じ。

滅多に公演されない演目、人集めに苦労している割には、有料のガイドブックには、あらすじも載っていなくて、やたらと歌手のプロフィールに裂いている量が多い。新国立の同じ値段のものに比べて不親切だと感じた。

二期会救済!と意気込んで行ったが肩すかし....と言ってしまっては言い過ぎか。。



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