プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

デジレ・ランカートレ、セルソ・アルベロ デュオリサイタル

久しぶりのデジレ・ランカートレに惹かれてチケット入手。2010年のドニゼッティ歌劇場の"
愛の妙薬”のアディーナ、その前は、2007年のマリボール劇場ラクメかな?

今回、感じたのは、聴くごとに声が熟成してきて、高音は良く伸びるように、そして何より中音が素晴らしく豊饒な響きになってきたということです。もう若きベルカントの歌手というより、ベルカントを極めつつあるという感じですね。1977年生まれということですからまだ35歳。これからが楽しみです。ラクメのタイトルロールを唄った時には、色々な評がありましたが、喉をつぶしてしまうのではないかという心配がありました。

ところが今回、この5年、自分の声をワインのように熟成させたなぁと思いました。コロラトゥーラもより美しくなりました。



ベッリーニ: 歌劇『カプレーティ家とモンテッキ家』より「おお、幾たびかあなたのために」
ドニゼッティ: 歌劇『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」
ドニゼッティ: 歌劇『愛の妙薬』より「そよ風に聞けば」
グノー: 歌劇『ロメオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」
マスネ: 歌劇『ウェルテル』より「春風よ、なぜ私を目覚めさすのか」
ドニゼッティ: 歌劇『連隊の娘』より「何ですって? あなたが私を愛している?」
ドニゼッティ: 歌劇『ランメルモールのルチア』より「そよ風にのって」
ドニゼッティ : 歌劇『ランメルモールのルチア』狂乱の場より「あの方の声のやさしい響きが・・・・苦い涙をそそいでください」
ドニゼッティ: 歌劇『ランメルモールのルチア』より「わが祖先の墓よ」
ベッリーニ: 歌劇『夢遊病の女』より「そよ風がうらやましい」
《アンコール》
 越谷達之助/石川啄木: 初恋
 セレーナ: サルスエラ『ドン・ファン同盟』より「モレーナよ、君を想う」
 ビゼー: 歌劇『真珠採り』よりレイラとナディールの二重唱
 ベッリーニ: 歌劇『清教徒』よりエルヴィーラとアルトゥーロの二重唱


やはり、ルチアが圧巻でした。ドニゼッティ劇場でやはり2007年頃にルチア聴いていますが、凄みが増した感じ。

デジレ・ランカートレの話ばかりになりましたが、スペインのテノール、セルソ・アルベロ。正直なところ全然知りませんでしたが、とても良かったです。2週間前に聴いたラモン・ヴァルガスの「人知れぬ涙」より、こちらのほうが良かった? 情感の表現が抜群です。ですので、二人で歌う曲、特にアンコールの「エルヴィーラとアルトゥーロの二重唱 」素晴らしかった。

だいたい、こういうリサイタルで、ちょこっと入る曲、今回で言えば、真珠取りと、夢遊病の女などは、1年くらい先に、オペラで歌うことになるので、けっこう期待しています。ランカトーレの夢遊病の女は過去にもリサイタルで何曲もやっているので、そろそろオペラで聴きたいです。

ただ、ちょっと残念だったのは、これだけレベルの高いリサイタルなのに、1階、2階の後ろあたりに空席が目立ったこと。知名度が低いのでしょうか?オペラシティは値段もリーズナブル、音響も良いし、この公演コストパフォーマンス高かったと思います。
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