プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ナタリー・デセイが心配 & 金曜のJazz

6月後半の、ミラノスカラ座のマノンのタイトルロールに出演を予定されていた、ナタリー・デセイが降板したことは、もう皆様ご存じだと思います。5月のMETのライヴ・ビューイング撮影の時に、トラビアータに出られたのは、まあ良かったですし、その内容も感動的なものでしたが、一幕目の後でインタビューアーのデボラ・ボイトに本人自らが言っていたように、高音が出きってなかったですし、何より声自体が涸れた感じで見るに忍びないと思いました。

トラヴィアータは歌手にとっては、コロラトゥーラからアジリタ、レッジェロからドラマティコまで要求される厳しい役だそうです。満を持してこれを歌ったデセイ、喉を壊さないと良いのですが.....彼女は既に2-3回喉の手術をしていますが、そのたびに新しい声を得て、素晴らしい演技力とともに輝きを増してきたのです。

でも、今回は、時折「もう引退して女優になる。」などと漏らしているようで、心配。ナタリー・デセイ50歳です。まだ10年は歌ってほしいところです。

ちなみに、デセイの代わりにマノンを歌うはずだった、ネトレプコも結局降板、エルモネラ・ヤオが歌ったようです。ヤオは若いソプラノで日本でもロイヤルオペラで来日、トラヴィアータで聴きました。これも誰かの代役だったと思います。トラヴィアータを得意とするようですが、花がなく、声量もないので、マノンではどうなんでしょうか?

話がそれましたが、11月にデセイは来日して、ランメルモールのルチアを演奏会形式で歌う予定です。が、果たして実現するのかどうか? 僕自身は極めて懐疑的に見ています。

その2日違いでリサイタルを行うレオ・ヌッチは70歳にして、今が輝くピークではないかというくらい、元気。今年はヌッチを追いかけます。

さて、この前もお話ししたように、7-8月はオペラもオフシーズンになるので、バレエの観劇が多くなるのですが、毎年6月はJAZZも生で聴きに行きます。もともと僕がオペラの前に30年くらいはまっていたのは、ボサノバとJAZZ。2000年から2008年くらいまで毎年6月中旬にニューヨークに1週間、仕事で滞在していたので、毎晩のようにJAZZを聴きに行きました。METもどうせその頃はオペラは終わっているのです。

ところが、2009年より、その仕事がNYからラスベガスに移ってしまい、JAZZともちょっと遠くなりました。C型肝炎でお酒が飲めなくなったこともあるんですが。

そして、NYでも東京でもJAZZは下火、特にNYでは有名なJAZZクラブが消えて行きました。スウィート・ベイジル、ボトムライン、ファットチューズデイ、ブラッドレイズ、毎年ひとづづつ無くなるという感じ。

ともあれ、昨日は久しぶりにJAZZを聴きました。それも最上質の。。。

日本の誇るベーシスト鈴木良雄と彼のグループBASETALKが新しいCD "Dancing Luna"の発売記念のコンサートでした。場所は、なんと白寿会館。クラシックで有名な音響の良いホールです。曲はいつものように、全曲彼の作曲。鈴木さんは、クラシックの鈴木メソッドの一族の中でただ一人JAZZをやっているということで、クラシックの素養もあるのです。本当に美しい曲を作ります。70年代から80年代にかけてNYで大活躍し、アート・ブレーキーや、スタン・ゲッツのバンドに所属、その後独立して、MISTRALという美しい曲を大ヒットさせました。今でもNYのFMやSmooth Jazzで彼の曲がかかると嬉しい。

2セットで2時間半、素晴らしい金曜の夜でした。

うちの家内が鈴木さんの奥様と、NYの大学で同窓だった関係で、鈴木さんともお話ししたことがありますが、素敵な人です。男でも惚れます。

鈴木良雄のサイトは、http://homepage2.nifty.com/fmw/chin/index.html


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