プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

扉は必ず--- 世界バレエAプロ

世界バレエAプロに行って来ました。今回の世界バレエはA,B両プロに、全幕のバヤデールとドン・キホーテと4公演見に行くことになりました。最初はBプロと、ドン・キホーテだけ取っていたのですが、女友達の編集者Kさんから、残り2公演の切符が手に入りました。この人は自分でも踊る、肝いりのバレエファン。チケットもすごく良い席でした。

今日はなんと言っても、パリ、オペラ座のエトワール(最高位のダンサー)オーレリ・デュポンと、そのオペラ座を数年前に定年(42歳)で辞めて、現在ウィーン国立バレエの監督をしている、マニュエル・ルグリが、ひさしぶりに日本で二人で踊ったのです。それも、僕が大好きなキリアンの振り付けの「扉は必ず--」Aurelie-Dupont.jpg

前のブログでも書きましたが、デュポンはオペラ歌手で言えば、ナタリー・デセイのように、存在感と演技が感動的。2児の母になりましたが、ますます技と表現力に磨きがかかっています。一方のルグリは、そうですね、あえて言えばドミンゴでしょうか? ほぼ神格化されていますね。ウィーンの監督になっても、まだ踊り続けている、ステージに立つだけでオーラがあります。

扉、はなんども見ていますが、今日のはちょっと振り付けが違ったような気がしました。いずれにしろ、今までで一番良かった。感動しました。非常に難しい動きを二人でやるのですが、静止するところで、1ミリもぶれがない、二人が衣裳にくるまれた彫刻のようになるんです。前にルグリがデュポンでなくて、誰だったか他のプルミエール・ダンスーズのバレリーナとやったのですが、似て非なるものになってしまいましたね。この二人のやる、椿姫、黒のパ・ド・ドゥ(ちなみに、原作にはあるが、オペラでは省略されている場面)なんかも、この二人以外は考えられないという感じがします。

そしてあとは、やはりタマラ・ロホのシルフィード。実に品がありました。芯がビシッとしているんです。そりゃ、みんな一流ですから、芯がビシッとしていないダンサーなんかいないのですが、ロホは別格です。今日のラストが、ノヴィコワとサラファーノフというマリインスキーバレエ(サンクトペテルブルグ)のペアのドン・キホーテのグラン・パだったのですが、この前のロホとマックレーのに比べると、やはり残念ながら格が違いすぎます。

あとは、マラーホフが太りました。びっくり。あれは、もう出ないほうが良いのでは。がっかりしました。ヴィシニョーワはちょっと老けたかなぁ。でも、バヤデールの相手役がマルセル・ゴメスでホッとしました。

オペラ、ラクメの作曲家として知られる、レオ・ドリーブのバレエ曲、コッペリア、シルビアからピックアップした、「ドリーブ組曲」を東京バレエの上野水香が踊りましたが、これは良かったです。3年前は、スリップして倒れそうになって、ひやひやしましたが。それにしても、何度も言いますが、ドリーブって美しい曲を書いたのに、パリで音楽学校の先生に引っ込んでしまって、世に残ったのは3-4曲しかないのは残念ですね。チャイコフスキーを、「バレエ音楽とはこうでなければ」とうならせたと言う逸話が残っています。

さて、今週は、バレエあと2公演です。仕事もしなくちゃ。
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