プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

オペラ講座9月より開講

9月から、加藤浩子先生の「ヴェルディとワーグナー」の講座が始まります。前回の「歌手と指揮者で楽しむオペラ」の続きです。全6回。

自分が講師をする授業も始まりますが、やはり受けるほうが楽だし、楽しみです。ヴェルディとワーグナー、期せずして同じ年に生まれ、20世紀まで生きたヴェルディと70歳でヴェニスに死す...のワーグナー。(BTWあの映画、マーラーよりワーグナーのトリスタンのほうが合うような気もしますが)

生真面目で、頑固で、人嫌いで、農業を愛し、自分のことを「偉大な作曲家と呼ばれなくても偉大な農民と呼ばれたい」と言ったヴェルディ。たくさんの遺産を残しながら、今、形として残っているのは、音楽家の家という、ミラノの美しい音楽家が余生を送る老人ホーム。ちなみにこのホームはNYのトスカニーニ財団が管理しています。一方のワーグナーは、借金を重ね、嘘に嘘を重ねて、逮捕状まで出される中を、ヨーロッパを転々とし、結局はバイエルン国王ルートヴィヒ2世をスポンサーとし、巨額の出資をさせて、自ら祭典劇場(バイロイト)を作らせました。これは同国王の不審の死にもつながってくるので、なかなか生々しい歴史なのですが、今となってみれば、結局ワーグナーの子孫が主権を握るワーグナー財団が、音楽祭を続けています。

一方で、女性には奔放で、今も、妻と愛人の二人と一緒に音楽家の家に眠るヴェルディ(カトリックの国でそんなことが許されるのか?)、親友の指揮者の妻を寝取ったまでは良かったが、そのコジマにいじめられて後生を送ったワーグナー。

音楽の前に、人間を比較するだけでもおもしろいです。

そして、現在では、ワーグナー好き、ワグネリアンと言われると、何か知的な感じが漂い、ヴェルディ好きというと、「ふ〜ん」という感じ、イタリアのメロ・ドランマ屋?

実際には、ヴェルディのほうがずっと知的で、ワーグナーは詐欺師みたいなもんだったと思いますが、ま、これはヴェルディびいきの僕の見方かもしれません。

ただ、ワーグナーの音楽は魅力的です。人間も思想も嫌いですが、音楽は素晴らしい。特にトリスタンとイゾルデ、そしてリングはストーリー的にもすごい作品だと思います。

この両者の音楽を指揮者として振っているのは、最近は増えてきましたが、昔は少なかったようです。多分、コジマの夫だったハンス・フォン・ビューローは振っているでしょう。あと、トスカニーニとフルトヴェングラー?

最近では、ユダヤ人ながらワーグナーの巨匠になったバレンボイムが、スカラザの総指揮者になって、ヴェルディを振って(たしかシモンだと思います。)大ブーイングになったとか、色々と話題が出てきています。メータなんかは、両方なんなく振っていますが。

あ、そこで、こんなDVDがあるんです。僕は何年か前に偶然アメリカで見つけましたが、3枚組全10時間にもなる大作"The Life Of Verdi"。米国のテレビ会社が作って放映したようです。最近ではアマゾンでも4000円くらいで買えます。これはおもしろい!! ヴェルディをやっている役者が、本物そっくりなのと、セットや屋外撮影がテレビとは思えない大がかりなものなのがびっくりです。なんでヴェルディでこんなすごいフィルムを撮ったのか?しかもアメリカとイギリス共作で?

残念ながら、音声は英語で日本語のスーパーは無いのですが、とてもわかりやすい英語です。また、僕も入っている、日本ヴェルディ協会で来る9月15日から、日本語スーパー入りの放映を3日間に分けて行います。詳しくは http://www.verdi.or.jp をご覧下さい。おもしろいですよ。

Verdi.jpg


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