プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

車で聴くオペラ

僕は、逗子のオフィスから東京に週2-3回出ますが、ほとんど車です。電車のほうが仕事も出来るし、寝られるし、楽なんですが、結局ずーっとパソコンをやっていて、それが原因でめまいが起きたことが何回かあるので、車で音楽聴きながら行くほうが良いかと言うことになりました。それと基本的に車好きです。この20年以上、イギリス車とフランス車を乗り継いでいます。ローバー(ランドローバーではなくて、つぶれてしまったローバーです。)、そしてプジョー。プジョーは今でこそ珍しくないですが、僕が最初に乗り始めた1991年頃は、みんなに「壊れるゾー」と驚かされて、何でそんな車買うのかと言われました。ところがこのプジョー(405ブレーク)、全然壊れなかったです。以後20年でなんと13台ものプジョーに乗りました。途中から2台持ちになったので、数が増えたのですが、動かなくなったことは一度もありません。せいぜい、ウォッシャー液が漏れたくらい。フランス車の信頼性は高いです。で、だんだん大きな車に乗るようになったので、スピーカーを良いものにして(JBLですからオペラっぽくないですが)、ボサノバ、ジャズ、オペラなどを楽しんでいます。

今の僕の車は308のCCというオープンになる車です。この季節、オープンで走るのはとても気持ち良いのですが、当然雑音がすごくなるので、オーディオの音量を上げます。これで、オペラは屋外劇場で聴いているような気分になれるのですが、さすが、どんなに大きくしても良く聞こえないのもあります。たとえば、トラヴィアータやシモンの序曲は、最初は全然聞こえません。リゴレットとかオテロならガーンと来ますから大丈夫です。

で、今、どのオペラならオープンカーでも楽しめるかを検証中。 ヴェルディでは、シモンは好きですが、ほぼ無理。トラヴィアータは2幕目だけですね。”モロー!”のところで、机をたたく歌手がいますが(ゲオルギューなど)、ここで眠気がさめるので良いです。3幕目はピアニシモが多く、また眠くなります。アイーダ、リゴレット、仮面舞踏会あたりはけっこう行けます。アイーダはトランペットなりますので、調子に乗ってスピード違反の可能性もあります。ナブッコは、微妙なところや、合唱が良く聞こえません。意外良いのが、イル・トロヴァトーレ。これは全体的に、音が大きい。フォスカリは暗すぎて車で聴くとめげる。ここらへんまでは検証済。これから、ルイーザミラーとか、海賊、ファルスタッフなどを検証します。あとレクイエムも。

ヴェルディ以外で、良いのは、カルメン。特にカラスのカルメンは全体に華やかでドライブ向き。ノルマは寝てしまいますので危ない。ノルマえから危ない。(すみません。)あ、夢遊病の女はバッチリです。目的地到着で最後のアリアになるともう最高。セビリアの理髪師もよろしい。ロッシーニ、まだそんなに試してませんが、けっこうドライブ向きかも。連隊の女も、目が覚めますね。

ワーグナーは、いいんですが、どうもフランス車に合いません。やっぱりドイツ車ですね。先日ロサンジェルスで、当地に40年以上住んでいる叔父に会いましたが、ベンツのEクラスの新しいのでやってきて、後席に乗ったら、その室内の静寂なこと。そこで静かにローエングリンが流れていましたが、ワーグナーはこういう車で聴くべきでしょう。

僕も、一次407という3000ccの大きなプジョーに乗っていたことが
あって、このときは、音量の小さい曲でも聴けました。

イタリアオペラが好きなんですから、車もイタリア車に、といつも考えますが、友人のイタリア人が、こわれるからやめろ、と真剣に言うので、買う覚悟ができません。ランチアでヴェルディなんていいと思うんですが。。

あと、歌手で言えば、ソプラノ、テノールは音を大きくするとうるさく感じることがあるので、メゾ、バリトン中心の曲のほうが良いです。それと、ベルカントはドライブも軽くなりますが、重いい声は肩こりします。カラスのアリア集は車に常備していますが2枚組を全部聴くと、指揮をしたのではないかと思うくらい疲れます。その点、バルトリとかデセイは良いですね。

車の中でオペラに飽きると、室内楽や交響楽に行くこともありますが、たいていはジャズがボサノバです。僕、ボサノバにはまっていた年月のほうが、オペラの4倍くらい長いので、膨大なレコードとCDがあり、これがiPodにつまっています。まったくオペラと合わないんですが、どっちも好きです。同列にするのもおかしいか?

ちなみに、前は車でもバッハやコレルリ、ヘンデル、テレマンなども聴いていましたが、これは車の中で聴くというのは、無理があります。室内楽特にバロックは室内で聞くようにします。印象派に来てドビュッシー、ラベルの弦楽四重奏なども、車で聞くのはやめました。ただひとつ、ボッケリーニ(大好きなので)のチェロ協奏曲第6番のカザルスの演奏だけは、朝聞くとスゴク気分が良くなるので常備しています。

交響曲は、これはどれでも良く聴けるのですが、音を大きくしすぎると、まわりの車のクラクションなど聞こえず危ないです。でも、雨が降っている時などは、シベリウス聞いたりしています。シベリウスとかドヴォルザークだったら、ボルボのほうが似合いそうですね。

あーあ、今日はくだらない話になりました。

とにかく、メストが来日しないんで、真面目にオペラの話する気にならないんですよ。


それでは。
関連記事
スポンサーサイト

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://provenzailmar.blog18.fc2.com/tb.php/244-d7e17629
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad