プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

オペラ イタリア派、ドイツ派

今日は、加藤浩子先生の「ヴェルディとワーグナー」2回目の講義でした。今日のテーマはトラヴィアータ。これは、僕が生で一番たくさん見ている演目、当然大好きな演目ですが、色々名演出があるもので、コンビチュニーの最近の演出では、実際にいるのかいないのか、良くわからなかった、アルフレード・ジェルモンの妹が登場したり、死にそうなヴィオレッタからアルフレードが写真をもらうのを嫌がったり、普通の演出だと、「ま、そんなもんか」と見過ごしてしまうようなところを、常識に合わせてはっきりさせているところがおもしろいです。個人的に、コンビチュニーが好きかどうかと言われると???で、むしろデッカーなんかのほうが好きかもしれませんが、このトラヴィアータはおもしろい。また、若い人にはわかりやすいと思います。

加藤さんは、フェイスブックでもこのことを取り上げていて、FB仲間で話しがはずみましたが、その中で演劇ジャーナリストの方が、イタリアオペラは歌舞伎で言えば世話物、ドイツオペラは時代物と書いていましたが、これはおもしろくて、すぐに「プッチーニまで行くと新派ですね」と書き込みしました。僕は、昔は歌舞伎も良くみましたが、最近はせいぜい一年に一度行くか行かないか。でも、トラヴィアータの2幕目なんかでは、ヴィオレッタとアルフレードには、「ブラヴィ!」の代わりに「よっ、御両人!」と声をかけたくなりますね。メロ・ドランマですからね。

それで、一方のドイツオペラのファンというと、いわゆるワグネリアンが代表なんですが、これについて、加藤さんが、痛烈な意見を彼女のブログに載せています。

http://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/

是非、ごらんください。このブログ、サイトがリンクしないんで、コピペお願いします。

たしかに、ワーグナーを好きな人の中には、ワーグナーしか許容しないという人が多くいますね。あと、オペラを見ることに、非常にステータス性を求めているというか、感じているというか、そういう人も多いですね。以前、メータが、バイエルン歌劇場を連れて来たときに、マイスタージンガーの非常に良い席をあるスポンサーからもらいましたが、その席が、ワーグナー協会の方々の、ど真ん中でした。そんなこととは知らず、となりの方に話しかけられたら、ワグネリアン予備軍と思われて、色々な方に紹介されてしまい困りました。ワーグナー協会の方が皆そうだとは思いませんが、その時はイタリアオペラの話する雰囲気ではなかったですね。一緒に公演された、ヘンデルの”アリオ・ダンテ”でさえ、「なんで、あんなのを....」という感じでした。

僕は車が大好きで、しょっちゅう乗り換えてます。たまたま今はフランス車2台に乗っています。何故か逗子は、イタリア車、ドイツ車、フランス車、スウェーデン車(ボルボもサーブも)、イギリス車と多種の車が我が家から10軒いないにそろっていますが、鎌倉に行くと圧倒的にベンツ、BMW率が高いです。僕の偏見もありますが、なんか、ベンツ、BMWに乗っている人っていうのは、車が好きなんじゃなくて、お金を持ったらステータスとして、ベンツという、決まり切った法則に乗っているだけのような気がするんです。安全性だとか、高速安定性だとか言いますが、自分の車のサスペンション形式もわかっていない人がほとんど。びっくりしたことに、ベンツ、ボルボのディーラーで車買おうと思って、サスペンション形式を聞いたら、セールスがわかってないんですよね。僕は知っていましたけど、まさかと思いテストしてみたんです。そのくせ、「お客様でしたら、Eクラスがお似合いになるのでは」とか言うんですよ。アルマーニの店に言っても同じようなこと言われますから、ドイツに限ったことでなないですね。

まあ、言い過ぎかもしれないけど、社会的地位が高くなった→海外にも良く行っている、ヨーロッパに暮らしていた→インテリジェンスのある趣味を持っている→ワーグナーを良く見て理解している(つもり)→バイロイト音楽祭も行きました。→イタリアオペラね、お涙ちょうだいで下世話ですね→お、家内がベンツで来たので失礼します、みたいなワグネリアンは多いのかなと思います。

僕も大のベルディファンですが、ワーグナーもほとんど複数回見ています。特にリング、マイスタージンガー、トリスタンとイゾルデは大好きです。ワルフラウト・マイヤーのイゾルデなんかは、生涯に聴いたオペラの中でもベスト3に入ります。リヒャルト・ストラウスも大好きです。特にナクソス島、イタリアものは、もちろんロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニ好きです。どちらかというと、ヴェリズモとプッチーニがやや苦手かな。フランスは、なんと言っても、ドリーブ、オペラは”ラクメ”だけなんですけど、歌曲カディスの女、バレエ曲、コッペリア、シルヴィアも大好きで、そこからバレエにはいって、バレエもオペラほどではないですが、年に10公演くらい行っています。マイアベーア、ビゼー、グノー、何でも聴きます。最近はヘンデルですね。でもヴェルディが一番好き。特にシモン・ボッカネグラが。。。。 と、こういう感じなんで、同じような、闇鍋タイプのオペラ好きの人と話すのはおもしろいです。

僕のオペラのもう一人の師匠の建築家のSさんも、そういう人で、彼はオペラから交響曲、室内楽まで古今東西を網羅しています。どうやらプッチーニが一番好きらしいのですが、一緒にオペラを見に行ったあとは、どんな作曲家の話でも楽しくできます。こういう人が本当にインテリジェンスのあるオペラファン(音楽ファン)なんではないでしょうか?

ワグネリアンの皆さんに偏見をもってはいけませんが、経験は偏見ではないので、ちょっと不愉快な思いを持っている人もいると思います。ま、ベンツと違ってヤクザはいないでしょうが、もう少し心の幅を広げましょう。

僕は、もともとジャズとボサノバ好きで、ジャズからグレン・グールドのバッハに入り、バロックへ行き、カザルスに行き、ボッケリーニに行き、イタリア音楽に行き、オペラに行きという変な経緯をたどっています。まだ抜けているところは、たくさんあります。死ぬまでにどのくらい聴けるかなぁ。

ところで、ワーグナーのオペラでは「ブラボー」と言ってはいけない(ま、イタリア語だし)そうですが、ヴォータンが出てくると「よっ、大統領」と大向こうから声をかけたくなります。80歳くらのじいさんになったら、許されるのでは。。

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