プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ソフィア国立歌劇場 トスカ

久しぶりのプッチーニ。1月の新国立のラ・ボエーム以来です。もともと、ゼッフェレリのトゥーラン・ドットからオペラに入って、最初のうちはプッチーニ大好きだったのですが、ヴェルディにはまってから、なんかプッチーニは軽い感じで、聴かなくなってしまいました。歌舞伎で言うと時代物がワーグナー、世話物がヴェルディ、新派がプッチーニという感じがします。

とは言え、トスカは悪くない。推理小説的要素があり、ストーリーにも無理がない。時代性も良く出ている。とにかく音楽が最初から最後まで美しい。

今日のトスカ、次女のオペラ観劇デビューでした。長女はMETでシモン・ボッカネグラでデビューしていますが、あんなオペラなのに、けっこう気に入っていました。で、次女も今日のトスカには満足!実は新国立のトスカで、ノルマ・ファンティーニを聴かそうかとも思ったのですが、ジャパン・アーツからタダ券を1枚送ってくれたので、こちらにしたというところ。="_blank">tosca3.jpg
ソフィアというのは、ちょっとリスクあったのですが、結果としてはかなり良かったです。まずは、指揮者のイタリア人、アレッサンドロ・サンジョルジが秀逸。舞台を引っ張っていくパワーがありながら、テデウムの場面では、繊細に不安感を出し、良かったですね。そして、タイトルロールのラドスティーナ・ニコレエヴァ、久しぶりのリリコ・スピント、ドラマティコにも近いかな。表現力のある歌唱でした。細かいところで、まだ不安定なところもありましたが、ソフィア歌劇場のルーツを持った歌手だと思います。パチパチ。

で、男のほうの歌手は、名前も出さないですが、たいしたことない、特にスカルピアは無視させて頂きました。指揮とオケとトスカが良ければ、80点。ま、言い換えれば、僕はプッチーニのオペラに、そんなに多くを期待していないのです。そう言っては、ファンの人には失礼だけど、訴えてくるものをあまり感じ無い。ストーリーもお涙ちょうだいと言う感じ。悪く言っているのではなく、みんなが楽しめるエンタテイメントだと思うのです。だから、根掘り葉掘り悪いところを言うより、良いところで評価したい。置き換えの演出も、お金はかけていないけど、センス抜群。黒と赤を主体に、舞台を広く使って迫力がありました。

これも、ジャパンアーツの主催。いまやジャパンアーツと東京プロムジカの時代ですね。僕の結婚の時の立ち会い人をやってもらった、故神原芳郎さん、昔はオペラもクラシックもポピュラーも扱うスーパーエージェントでしたが、解散して久しいです。

話が飛びましたが、今週は、デセイ、ヌッチ、そして今日のトスカと、今年で一番良い週になりました。あと、年内は、新国立のセヴィリアの理髪師だけしか取ってないんですが、もうひとつくらい行きたいな。

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