プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ワーグナー協会に入りました。

自分でも「えーっ!」とう言う感じなんですが、このたび日本ワーグナー協会に入会しました。ブログのタイトルからして、ワーグナー協会はそぐわないんですが、この前「ヴェルディ、ワーグナー生誕200周年記念」の対談で、加藤浩子、山崎太郎、両先生の対談を聴いた時、最後に司会者から「この中でヴェルディ協会、ワーグナー協会の両方に入られている方いらっしゃいますか?」と言う質問が出て、数は少ないながら、そういう方がいらっしゃることを知りました。

それで、単純に入会したということではなく、僕としては、ワーグナーを好きな人が、どのようにワーグナーを理解し、愛好しているのかを知りたいという思いがあるんです。ヴェルディの場合、僕がはまったのは、音楽だけでなく、ヴェルディの人間性、創作された時の状況、ヴェルディの妻達や周りの人々の人間模様、作品の裏側に秘められた、そんなものまですべてが好きになったのです。ヴェルディは気むずかしいが、本質的には優しく平和を愛する人だった。でもそんなステレオタイプではなく、周りの人と確執だらけの人だったんです。2番目の妻ジュゼッピーナ・ストレッポーニ、愛人テレーザ・シュトルツ、そしてヴェルディの恩人とも言えるスカラ座支配人のメレッリ、ピアーヴェ、カンマラーノ、スクリーブなどの脚本家、そしてアリーゴ・ボイトとの関係、それを演出したリコルディなどなど。ひもとけば、色々な人間ドラマが出てきてそれはおもしろい。彼が尊敬して、いつも本を持っていた、「幼なじみ」の作者マンゾーニ。ヴェルディは彼を追悼するためにあのレクイエムを書いたのです。そして、残した「最高傑作」、音楽家の憩いの家。

ヴェルディの作品と人生を調べて、飽きることはありません。ヴェルディ協会に入って、多くの会員の方々がこのようなヴェルディに魅了されて、論文とも言うべき貴重な投稿を機関誌にされていることを知りました。

ワーグナーの場合、僕はトリスタンとイゾルデ、そしてリングが最も好きですが、その他の作品も大好きです。今年はシモーネ・ヤング指揮でフォークトが歌う、マイスタージンガーをハンブルグで5月に聴きます。しかし、ワーグナーの人間性や、作品の裏側にあるものは、とても不勉強で良くわかっていません。

ワーグナー協会に入れば、そのようなことが少しでもわかるのではないかと思って、入会したようなわけです。

ところで、マイスタージンガーで、一番記憶に残る場面は、夜警が時を告げるところですね。あの声を聞くと、ながーいマイスタージンガーの公演の中で、はっと我に返って時計を見てしまいます。

僕は、長年(オペラよりずーっと長く)、ボサノバのファンですが、ボサノバを知るにはジャズとサンバを知らなくてはなりません。ボサノバは1958年に”シェガ・デ・サウダージ”という曲が最初に出来て誕生した音楽ジャンルですが、それを作ったのはリオデジャネイロの「フランク・シナトラ愛好会」の人々、つまりA.C.ジョビン、ジョアン・ジルベルト達だったんです。

先日の山崎太郎さんのお話しからもわかりましたが、ヴェルディの後半のオペラには、ワーグナーが影響を与えています。それが実際どういうものなのか?、それをもっと知りたい、それはつまりもっとヴェルディを理解したいということなんです。

ということで、今日からヴェルディ協会とワーグナー協会の会員です。なんか巨人と阪神の両方のファンになったような気分もしますが。
関連記事
スポンサーサイト

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://provenzailmar.blog18.fc2.com/tb.php/299-1e88a0e0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad