プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

トリスタンとイゾルデ by ベルリン歌劇場

2007-10-18 19:22
15時開演、20時30分終演という、長丁場の「トリスタンとイゾルデ」をNHKホールで見てきました。いや、長かったね!

 ワーグナーはNHKホールが多い。おととしのメータ&バイエルン歌劇場のの「マイスタージンガー」もうそうだった。昨年のMetの「ワルキューレ」は文化会館だったか?NHKホールは、ろくにレストランもなく、菓子パンとカツサンドしか売っていないのがなんともダサイけど、まあ紅白歌合戦もやるところだからしかたないか。でも、元々が収録用のホールなんで、吸音材が多すぎて、音がまったくホール効果でひびかないのが、音響的にはイマイチな気がします。専門家がなんというのかわからなですが。

昨日は、インターフェロンの注射を打って病院から直行。とにかく体調を5時間持たすために、解熱剤、ステロイド剤に、ポカリスウェットなどを用意。万全の装備をタイミング良く処方したために、終演まで快調に見られられました

このところずっと車の中で、フルトヴェングラー指揮の52年版のCD(なんと4枚組)を聞き込んでいたけど、バレンボイムが音が違うのが良くわかった。フルトヴェングラーの「管弦楽!」という壮大さに対して、「弦楽」がシャープに清冽にひびくのがバレンボイムという感じ。素晴らしかったです。
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もう一枚。1984年版バレンボイムのバイロイトでのDVDも見ていたけど、演出はこちらのほうが魅力的のような気がします。このポネルという演出家のバージョンは、3幕目がイゾルデの追想になっているけど、けっこう名演出のようです。

歌は、まだ判断できるほど聞き込んでいないのだけど、イゾルデのワルフラウトマイヤーも人によっては「衰えた」と言うが、すんばらしい声だった。トリスタン役のクリスティアン・フランツは見た目は亀田の親父みたいだったが、3幕目の死ぬところあたり、演奏とあいまって、素晴らしい。ドイツ語わからないけど涙出た。

その他の出演者も、名もない船乗りにいたるまで、素晴らしい声。これが、新国立と違う。 バイエルン歌劇場のマイスタージンガーの時の、チョイ役の夜警が素晴らしい声だったが、ドイツの歌劇場の歌手の層の厚さもすごいなあ。

このトリスタンとイゾルデは、オペラの中でも指揮者、演奏家、歌手にものすごい負担がかかる演目らしく、過去に演奏中に指揮者2人が死んでいる(カイベルトともう一人)。また歌手も、練習と終幕後に疲れで体調をくずして2人死んでいるという、すごい演目。65歳のバレンボイイム。日本で4回公演とは大変な体力。その他に、ドン・ジョヴァンニとモーゼとアロンもやるんだから、たいしたものです。今日も観客が一人救急車で運ばれました。

僕は生還出来て良かったぁ!

はい、長くなりました。おしまい。

ユダヤ人のバレンボイムがベルリンで長いことワーグナーをやるのに、イスラエルからは批判もあったようだが、両国の文化の架け橋になっているそうです。しかし、先月のチューリッヒ歌劇場のメスト指揮トラヴィアータとともに、オペラも舞台だけではなくて、指揮者がすごいと音楽だけで感激するんだということがわかった2つめくらいの例になりました。
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