プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ヴェルディのアルツィーラって知ってますか?

正月に買った TUTTO VERDI 26枚セットのブルーレイディスクを少しづつ見ています。昨日は、ALZIRA(アルツィーラ)を見ました。ヴェルディの初期の作品、九番目の作品です。アッティラの前、ジョアンナ・ダルコの後、1945年にナポリのサンカルロ歌劇場で初演。ヴェルディの中でも、知られていない作品としてはベスト3に入るのではないでしょうか? サンカルロでの評判なども、あまり残っていないようで、後年ヴェルディをして「駄作」と言わしめる作品になってしまったのですが、聴いてみるとなかなかどうして魅力的な作品です。特に第一幕の六重唱、四重唱は、異なるパートをそれぞれの歌手が歌うという、リゴレットで完成を見せた技法を早くも使っており、なかなか力が入っています。

残念なのは、TUTTO VERDI の26枚の中で、これだけが予算の関係でコンサート形式になってしまっていること。舞台がペルーで、話しの内容がアイーダに似ているので、演出や舞台芸術が楽しみな作品でもあります。

この公演には、日本人の斉藤純子がタイトルロールで、また平野和がペルーの先住民の酋長の役で出ています。斉藤純子は、もっぱらヨーロッパで活躍しているようで、なかなか声量もあり、かといってキンキンした高音にならず立派な歌い方です。背も高く、見栄えもします。ただ、ヴェルディの初期の作品を歌うには、もう少しベルカントっぽい声のソプラノのほうが良いのではないかと思いました。

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しかし、TUTTO VERDIのコレクションボックス、6万円もしましたが、今、順次個々に発売になっているブルーレイ盤が、¥4,000-¥5,000-することを考えると、すごくお得。しかも本当に美しい装丁の箱に入って、持っていることだけで嬉しくなります。

[出演]フランチェスコ・ファチーニ(アルヴァーロ/バス)トマス・ガゼリ(グスマーノ/バリトン)フェルディナント・フォン・ボトマー(ザモーロ/テノール)齊藤純子(アルツィーラ/ソプラノ)平野和(アタリーバ/バス)ジョシュア・リンゼイ(オヴァンド/テノール)アンナ・ルチア・ナルディ(ズーマ/メゾ・ソプラノ)土崎譲(オトゥンボ/テノール)
[指揮]グスタフ・クーン[演奏]ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団、ドッビアーコ専修管弦楽団&合唱団

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