プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

スカラ座来日「リゴレット」チケットゲット、そしてヴェルディバリトンの将来は?

9月のスカラ座来日、とりあえあずリゴレットのチケットをゲットしました。S席で2階の4列目中央、まあまあでしょう。それでも¥62,000-は高いですね。家内と行くので、12万円。ファルスタッフも行きたいのですが、安いチケットか、エコノミー券が出るのを待っています。今年は、フェニーチェのオテロに既に2回、ハンガリーオペラ、デヴィーア来日(これは安い)、トリノ王立。これだけでもフルに取ると、一人30万円にはなるのでは。ヴェルディのアニバーサリイヤーで、引っ越し公演が多く、新国立が低調なので仕方ないと思いますが、そろそろ年金生活に入ろうとするものにとっては、なかなかな負担です。

で、リゴレットですが、まずはタイトルロールのレオ・ヌッチ、リゴレットで生で聴くのは初めて。期待しています。ただ、彼も71歳で、過密なスケジュールをこなしていますので、時によっては不調の時もあるとのこと。昨年のチューリッヒのシモン・ボッカネグラのような素晴らしい歌唱と表現力を期待します。歳とともに、高音は出なく鳴ってきていますが、その分、声の表現力が素晴らしく進化しています。いや、進化し続けています。最近のローマ歌劇場でのムーティとの公演は素晴らしかったようです。

ジルダは、現在考えられるベストなジルダではいかと思われる、エレーナ・モシュク。この人は10年前から聴いてましたが、本当にうまくなりました。昔はイリーナ・ルングと並べて比較されましたが、今や実力の差は歴然。ただ、イタリアではヌッチはこの頃、若手のニーナ・マチャイゼをジルダ役に良く公演しています。ブルーレイで見た限り、この若手は素晴らしい! ちょっと、この人を連れて来てほしかった気もします。マントヴァ公のジョセフ・カレヤも素晴らしいですが、この役はイタリア人かせめてラテン系の誰かにしてほしかったですね。ラモン・ヴァルガスではギャラが高すぎるか? 演技は大根だが、デムーロあたりなら使い勝手は良かったし、なにしろイケメンなので、女性ファンを集められたのでは?

あと、演出を、現在スカラ座でやっている、リュック・ボンディではなく、古いジルベール・デフロ版にしてくらたのは、NBSとスカラ座に感謝です。こっちのほうがクラシックで良い。特に最近見たリゴレットはラスベガスでしたから。

それにしても、ヌッチがいなくなった後、ヴェルディのバリトンは誰が唄うのでしょう。今年発売された、生誕200周年記念の26作品のブルーレイボックス "Tutto Verdi" を買いましたが、そのうちバリトンが主役の作品のほとんど、7作品でヌッチが唄っています。どれも素晴らしいのですが、素晴らしすぎて次ぎが浮かびません。その前と言えば、ブルゾン、カプリッチ、ゴッビとつながってきているのですが、ヌッチの後がつながらない。ルーチョ・ガッロは人気がありますが、演技は上手いが、声の表現力に欠けます。そしてなにより音程が不安定。まだ、カルロ・グェルフィのほうが良いか? ロベルト・フロンターリは真面目なジェルモンくらいは良いですが、全く毒がなく、リゴレットやヤーゴ、シモン、カルロス・アルバレスも悪くはないのですが、僕はあまりヴェルディバリトンに聞こえなせん。スグーラの評価が上がっていますが、僕は声が甘すぎて、これも毒がなさすぎると思います。この二人あたりだと、シモンやフォスカリは無理です。ホロストフスキーは、ファンは多いですが音程が低すぎて、彼こそヴェルディバリトンではありません。でも公演の商業面から見るとこの人になるのでしょうかね。

ヌッチが元気なうちに、生でできるだけ聴きたいと思います。まだヤーゴとシモンしか生で聴いていません。(リサイタルは何度か行きましたが)せっせと探して通いましょう。
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