プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

シモン・ボッカネグラ 2010年パルマ歌劇場

TUTTO VERDI26枚セットの中から、シモン・ボッカネグラを聴いています。

レオ・ヌッチ(Br シモン・ボッカネグラ)
 ロベルト・スカンディウッツィ(Bs フィエスコ)
 タマール・イヴェーリ(S アメーリア)
 フランチェスコ・メーリ(T ガブリエーレ)
 シモーネ・ピアッツォラ(Br パオロ)
 パオロ・ペッキオーリ(Bs ピエトロ)
 ルカ・カサリン(T 弩兵隊長)
 オレーナ・ハラチコ(S アメーリアの侍女)
 パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
 ダニエレ・カッレガーリ(指揮)
 演出:ジョルジョ・ガッリョーネ

ブルーレイなので、画面も音もとてもきれい。やはり、ここでのヌッチは素晴らしい。画面に吸い込まれるようです。

昨年、チューリッヒで見たヌッチのシモンとは、舞台の作り方がだいぶ違う方向性になっています。チューリッヒでのジャンカルロ・デル・モナコの舞台は、非常にリグリア海を意識したもので、常に海を感じさせるものでしたが、このパルマのガッリョーネの演出は、もっと抽象的でグリーンの色がすべての幕にメインの色として出て、海を現していますが、全体は壁を何枚も立てて、心理性を強く現しています。個人的にはデル・モナコの舞台のほうが好きですが、このパルマの舞台も決して悪くない。

歌手では、アメーリアのタマール・イヴェーリがとても良いです。ベルカントの香りが残る演目なので、彼女の繊細で、かつ力強く、表現力のある声は非常に役にあっていて、ヌッチに負けません。これはチューリッヒの時のイザベル・レイよりも良いかな。甲乙付けがたいのが、アドルノ。チューリッヒでのファビオ・サルトリは素晴らしかったですが、パルマのメッリもすごい表現力。しかも見た目が良い。声の質からするとサルトリのほうが好きですが、(輝いて光る高音が魅力)これは、もう一度聞き比べないと解りませんね。

指揮はカルロ・リッツィがわりとテンポが早かったのに対し、カッレガーリのほうが少しゆっくりしていると思います。序曲から最初の幕へはいるところは、カッレガーリのほうが好きですが、全体としてみるとリッツィのほうが、切れ味と盛り上げ方が上手いと思います。しかし、両方とも実にイタリア的でヴェルディ的です。バレンボイムのシモンとは、全く違う。

ヌッチのシモンは、もうイタリアの国宝ですね。先代の中村勘三郎の弁天小僧菊之助か?(ちょっと違うか。。)

うわさですが、来年はムーティがローマ歌劇場を引き連れてくるという話もないことはありません。そうするとムーティとヌッチのシモンが日本で見られるという大変なことが起きますね。まあ、期待しましょう。

っっj
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