プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

マリエッラ・デヴィーア、イタリアの宝!!続き

「マリエッラ・デヴィーアも衰えた」と言う方もいらっしゃいます。「レオ・ヌッチも往年の輝きはない」と言う方もいらっしゃいます。確かに...... でも、この二人に言えるのは、その衰えた部分をそれぞれ表現力で補っていると思います。補って余りある.....というべきか。

デヴィーアはいつも日本に来ると長く滞在するようです。これは藤原関係の昭和音大でのボイストレーニングレッスンをすることなどもあるためらしいですが、イタリアではデヴィーアのスケジュールほどわからないものはない、(事実僕も去年キャンセルくらいました)というのに、日本での公演をキャンセルしたというのは聴きません。日本のファンはラッキーだと思います。

この日歌ったのは....

ヘンデル :《ジュリアス・シーザー》~“優しい眼差しよ”
     :《リナルド》~“涙の流れるままに”
ラベル : 5つのギリシャ民謡
リスト : 3つのペトラルカのソネット
シューベルト :《捨てられたディドーネ》~“どれほど慕っていることか
モーツァルト :《イドメネオ》~“オレステとアイアーチェの苦悩を”
     :《ドン・ジョヴァンニ》~“恋人よ、私を不親切な女と思わないで”
ドニゼッティ :《連隊の娘》~“私は出発します”
     :《ロベルト・デヴェリュー》~“生きるがいい、裏切り者よ…..あの流された血は”
そして、アンコールはトスカとマノンから......

みんな良かったんですよ。だけど、なかなか聴けないラヴェルの小品が素晴らしかった。それと最後のロベルト・デヴェリュー。凜として気品があって、これも素晴らしい。グルベローヴァが何度も歌っていて、2011年のバイエルン歌劇場での来日もまだ記憶に新しいのですが、デヴィーアのエリザベッタは、ホント気高いです。彼女の歌は、歌詞が宝石のように出てきて、音程が正確。声はあくまで自然に、たおやかに、でも他を寄せ付けない孤高の山のような美しさがあります。マリア・ストゥアルダとかも聴いてみたいですね。過去のリサイタルでは、Casta Divaも歌っていますね。今回は、ヘンデル、ラヴェルを入れて新境地を見せたという感じなんでしょうか。

彼女の昭和音大でのレッスンは公開されていますが、すごいらしいです。まず、ほとんどの生徒がイタリア語の発音の瑕疵を指摘されて、歌のレッスンまでなかなかいかないとのこと。いやー、おっかない先生でしょうね。

アンコールのトスカ、リサイタルでは良く歌われているみたいですが、僕は初めて聴いたので衝撃を受けました。ベルカントのトスカ!(前のブログに書いた通り)

プロムジカは頑張ってます。本当に音楽が好きな人が集まった事務所。学生に無料で桟敷席を開放しています。Bravissimo!!ですね。


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