プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ノセダ来日とオペラのブランド力

ノセダとトリノ王立歌劇場は、既に来日しています。今日はノセダ氏はイタリア文化センターの講演会で話をしました。僕は仕事があって行けませんでしたが。

ただ、チケットの売れ行きは厳しそうですね。特にトスカのほう。良いキャストなんですけどね。ノルマ・ファンティーニとパトリシア・ラセット、今トスカを歌わせたらかなり良いと思います。マルセロ・アルバレスも旬のイタリアン・テナー。キャストとしては仮面舞踏会よりも良いかと思います。

そう言う僕も仮面舞踏会のチケットしか取っていません。これは、単にヴェルディ協会会員で、ヴェルディファンだからということだけでもないんです。トスカ、なんだか飽きてしまったのです。プッチーニといえばトスカかラ・ボエームか….時々蝶々夫人。 それで、バルバラ・フリットリが降板したので、余計、客が集まらないのでしょう。ま、これが直接的には大きいですね。フリットリの今後にとっては良いことだと思いますが。

僕の本業は著作権と商標権のライセンスで、ブランド価値についても研究していますが、オペラの演目にもブランド価値があると思います。まあ、かなり好みがあるので対象者によってブランドの訴求力は違うでしょうけど。

ラ・トラヴィアータ、リゴレット、トスカ、セヴィリアの理髪師かなぁ。これがイタリアンオペラブランド。ファッションで言えば、アルマーニ、グッチ、プラダあたりでしょうか? ちなみに、僕個人のイアリアンオペラブランドは、シモン・ボッカネグラ、ラ・トラヴィアータ、オテロ、ノルマかな。

ドイツ、オーストリア系ブランドであれば、タンホイザー、フィガロの結婚、ばらの騎士、コジ・ファン・トゥッテ?

これらがもしブランドだとしても、今年のトラヴィアータの上演回数とトスカとは比べものにならんではないか?と思われるでしょうが、オペラブランドもファッションのようにブランド力と販売数量、そして流行があるんです。ルイ・ビュイトンなんかそこらへんは実にうまくコントロールしていますね。値段と販売量の調整で、やや足りないくらいの量で人気を保っています。

そう言う意味で、今年はヴェルディが(何故かワーグナーよりも)、生誕200年ということで流行の波に乗り、通常よりも多い商品の供給でも消費者がいるということです。一方、プッチーニは今、あまり流行ではないようです。イタリアンファッションブランドで言えば、エトロみたいなところでしょうか。ですから、年に数回の上演でも多すぎる感じを消費者に与えてしまう。

ここらへんのマーケティングが日本の劇場やプロモーターにはあまりないと思います。一番マーケシングをしっかりとやっているのは、METですよね。

こういう時、プッチーニで行こうと思ったら、マノン・レスコーとか三部作、あとは、半分くらいはブランドになっていますが、トゥーランドットでも良かったかも。あまりにリスクの無いと思われるブランド品ばかりで勝負すると、けっこうしっぺ返しが来るんです。

今年は、とにかく引っ越し公演が多かったので、競争が激しかった。ですから、マーケティングもしっかりしなくてはいけなかった。紙に書いてもらうアンケートなんかでは駄目ですね。インターネットとか、電話調査とかをしないと。

ともあれ、トリノのトスカ、まだチケットあります。是非!
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