プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

新国立 "カルメン”

2007-12-05 00:03

12月1日土曜日、主役が変更してしまってばかりいる新国立劇場の「カルメン」見にいってきました。

ま、点数付けるとすると65点くらいかなあ。席が良かった分、若干損したような... 横須賀のゴロネヴァのトラヴィアータのほうが良かったです。

多分に前の日にカラスのカルメンを聴きこんでしまったのが良くなかったとは思うが、それにしても、ホセ役のゾラン・トドロヴィッチも後半はまだ良くなってきたが、前半は声も良く出ていないし、演技はただ手を広げる以外何も無し。

カルメンとのやりとりに緊迫感が全く無く、スペインのベラスケスの絵に、徹底的に王室を痴呆化して描いた名作(フェリペ4世だっけ?)があるが、それに出てくる王様夫妻みたいに見えた。カルメンって悪魔っぽくなくてはいけないのでは...

しかし、ミカエラの大村博美さんは素晴らしかったです。2つのかなり難しそうなアリアは、心にひびきました。フランス語わからないけど多分発音もいいのでは。なにしろパリ在住だし。

全体として、この公演に関して言えば、隊長役のバリトンを除けば日本人のほうが良かった。海外から呼ぶ主役が毎月変更交代では、切符かわされるほうはたまらない。

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ここまで、歌手中心にコメントしたけど、実は一番悪かったのは演出だと思う。悪かったというのが言い過ぎなら、僕は全然好きではなかったと言い換えます。

11月のプラハの2琉クラスの椿姫でもあれだけの舞台にしたのも演出なら、それなりの歌手と、素晴らしい合唱、大道具、小道具、照明を使いながら、日生劇場のミュージカルにも劣るような演出にした、この鵜山 仁氏。どういうカルメン、とホセ、ミカエラを描こうとしたのかがわからない。どっかのブログで「新劇のようなカルメン」と表していたらしいが、そいうことなのか?

どうも、2005年あたりの道化師、セビリアや、マイスタージンガー、コジ・ファン・トゥッテ、昨年のドン・カルロを思い出すと、先日のタンホイザーとこのカルメン、だいぶレベルが落ちたような気がするのは、こちらの耳が良くなってしまったのだろうか? 

2005年のマイスタージンガーは新国立と、メータ指揮のベルリン歌劇場を一週間の間に見たけど、新国立の演出は質素だが、素晴らしいものがあった。特に照明、、最近、ベタだ。合唱だけが楽しみの新国立なら3,000円の席で、回数行ったほうが良いかもしれないね。

あ、また長くなった..... おしまいにします。


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