プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

スターバト・マーテルでのフリットリの涙

この12月、忙しくて全然ブログアップできませんが、今日のトリノ王立の特別演奏会、これも速報のみ。ノセダはロッシーニの序曲とスターバト・マーテルを素晴らしい指揮で、トリノのロッシーニを聴かせてくれました。しかし、泥棒かささぎ序曲と言えば、アバドの楽友会のニューイヤーコンサートなどで聴いたりしましたが、オペラ全体を見たことはないんです。、ギョーム・テルもそうです。序曲は良く聞きますが、オペラ全体を聴いたのは去年のチューリッヒ歌劇場が初めてでした。

今日のノセダは、オペラに続く序曲としてこれらを聴かせてくれました。ウィーンフィルとは全く違って、ソフトに張られた弦、逆に多分張りが強く潔いティンパニ。ここまでやるかというピアニシモと休符。クレッシェンドだけではないロッシーニを聴かせてくれました。

スターバト・マーテルのフリットリ、バルッチェローナの素晴らしかったこと。これは、詳しくは日曜日に書きましょう。多分時間ありそう。この曲で4人のソリストの歌唱が終わり、椅子に座った後、美しく厚みのある合唱が最後まで続きます。フリットリだけが座りながら口を小さく動かして一緒に歌っていましたが、だんだん顔が悲しそうになってきたので、双眼鏡で見ていると、目に涙がたまっています。歌うのをやめて唇をかんでノセダのほうをずっと見ていましたが、「アーメン」の時は、確かにまた歌っていました。

演奏が終わり、ノセダは拍手とともに指揮台を降りて、まずフリットリのところに行き、優しく頬をはさんで長いこと慰めるようにしていました。

いやこちらももらい泣き。どうして泣いていたか、この推測も色々できるので、あとで書きますが、下司な推測をしなければ、風邪で喉を痛めていたヴェルレクの時とは違って、ほぼ完全に歌えた今日、このロッシーニの美しい宗教曲が彼女の心をふるわせたのでしょう。

演奏会で歌手が泣くのは珍しいと思います。時々合唱の人は泣きますけど。

そのことが無くても、今日の演奏と歌唱は素晴らしかった。明日は、また文化会館でトリノの仮面舞踏会。いや、これも楽しみです。

ショート・インプレッションでした。

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