プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

2013年、ごく個人的なベスト10

2013年観劇(感激)あくまで個人的ベスト10発表でーす。

ちょっと早いんですが、多分今年もう劇場に行くこともないだろうと思い、2013年に見たオペラ、コンサート、バレエ、47公演からベスト10を選びました。と言っても80%はオペラを見に行っているんですが。

しかし、15年前までは、ライブで聴きに行くのはジャズとブラジル音楽で、NYに行ってもヴィレッジばかり行っていたんですが、人間ちょっとしたことで変わるものです。

1位:ノルマ(ベッリーニ) at ザルツブルグ音楽祭、ダントツの1位、バルトリが春の音楽祭の総監督に就任。テーマを“自己犠牲”とし2年の準備期間を経てノルマを舞台上演。ただただ、素晴らしかった!ペルトゥージも若手のメキシコ人ソプラノのオルヴェーラも、そしてピリオド楽器を駆使したアントニオーニの指揮も実に品格があって締まっていて、過去のノルマとの決別(ジョークじゃないですよ)を感じました。

2位:ローマ三部作(レスピーギ)指揮バッティストーニ、こんなレスピーギは聞いたことがない。音楽の波が襲ってきて浮き上がると、そこはローマ。2公演とも行きましたが、オペラシティのが最高。サントリーでは演奏終了後に楽屋でマエストロに会えたことも強烈な思い出です。2014年新年にはまた来日しますね。

3位:オテロ(ヴェルディ)フェニーチェ劇場引っ越し公演、これも2回行きました。高くつきましたが、ヴェルディをムーティとは違った解釈で振るミョンフン(最近彼のヴェルディ大好きです。)と知的なクンデのオテロ。声量を上手にコントロールし微妙な表現を出す、クロチェットのデズデモーナ。そして、なんと美しい舞台芸術!

4位:ファルスタッフ(ヴェルディ)、スカラ座来日公演。これも2回行きました。何より、現状でこれ以上望めないようなキャスティング。特にバルッチェローナ、フリットリ(さっきまでバルトリと書いていました。よく間違えありまして、すみません。)、ルングの女性陣すばらし!カーセンは才能ありますね。こんな美しい舞台と素敵な演出のファルスタッフ見たことない。今までひとつのめり込めなかったファルスタッフに今回、完全に魅了されました。

5位:リゴレット(ヴェルディ)、スカラ座来日 ヌッチ & アザーズという感じでしたが、ヌッチはすごーーい。2012年から今年にかけて、4回生で聴きました。昔のようなテノールのお株を奪うような(元々この人、テノール)輝かしいハイバリトンではなくなりましたが、その分表現力がすごい!ただ、この日のアザーズはいまいち。やはりモシュクのジルダで聴くべきだった。それと、ドゥダメルの指揮はこのリゴレットに限っては頂けませんでした。歌手達もゲネプロから相当に不満を直接マエストロに言っていたようですが…..この人はコンサートに集中したほうが良いと思います。

6位:「ル・パルク」より“開放のパ・ド・ドゥ”(プレルジョカージュ) 、2009年にオペラ座を退団しウィーン国立バレエの監督になったマニュエル・ルグリ。仲間達」から「新しき世界」に移って3回目。自身が踊るのもあと何年か?ル・パルクのパドドゥは、94年にオペラ座の委嘱で作成されたコンテンポラリー作品。マラーホフとヴィシニョーワのも良いのですが、ルグリとデュポンが踊ると、「素晴らしいバレエ」は「素晴らしい芸術」になります。全幕上演ではなかったのですが、“しびれ感”では一位か。再来年のデュポンの引退公演はパリまで行きたいです。

7位:仮面舞踏会(ヴェルディ)、トリノ王立劇場来日 ノセダの指揮はあっさりとしていますが、ヴェルディの楽譜を凝縮した感があり、幕が進むにつれて飲み込まれて行きます。そして、ヴァルガスが良かった。他の歌手を2馬身は引き離していたでしょうか?

8位:アントニオ・シラグーザリサイタル:今年聴いたシラグーザの中で最高の出来。彼のホスピタリティ(舞台を廻りながら歌うオーソレミオとか)で、感激してしまって個々の歌のイメージがなくなってしまうのですが、無理矢理冷静に聞いてこの日、特に良かったのはトラヴィアータの1幕2場からの2つのカヴァレッタ。” "Lunge da lei per me” と"O Mio rimorso~"でした。特に後のほうは、力で押さない、ベルカントの素晴らしい出来。同じのをフローレスもリサイタルで歌っていますが、シラクーザに軍配! 

9位:シモン・ボッカネグラ(ヴェルディ)、いずみホール企画 こんな素晴らしいシモンが日本で(大阪)聴けるなんて! 青山貢のパオロの一声目から一流のシモン公演でした。堀内康雄も今年で一番良かった。大学生中心のカレッジオーケストラ、プロのレベル!なんと言っても、いずみホールという小ホールが、こういう良い作品をやることの勇気に感動しました。

10位:群盗(ヴェルディ)、パルマレッジョ劇場 今年はヴェルディ生誕200年、でもって、ヴェルディが生まれたレ・ロンコレ、育ったブッセート、住まったサンタガータ、そしてヴェルディを認めたパルマ、ミラノに、ヴェルディの誕生日のあとすぐに行って来ました。ヴェルディ劇場でのブルゾンの“ファルスタッフ”、スカラ座でのサルトリ、セラフィン、パーペの“ドン・カルロ”も素晴らしかったですが、(特に後者は!)敢えて、パルマの群盗に一票。まずは、珍しい演目が聴けたこと、パルマのシーズンオープニングで指揮も歌手も力がはいっていたこと。指揮のチャンパ、まだ兄ちゃんという感じですが、初期のヴェルディの肝を掴んでましたねー。そしてバリトンのルチンスキも良かった。来年3月、またパルマ行きますよー。街も劇場も魅力たっぷり。

番外:バレエ・リュス(ストラヴィンスキー)、ザルツブルグ音楽祭 バレエ・リュスとは、19世紀後半から20世紀はじめまでロシア出身の芸術プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフのもとで、パリを中心に活動したバレエ団の名前です。滅多に見られない。今年はなんと、新国立でもやりましたので、年に2回見たことになります。が、ザルツブルグの公演はマイリンスキーがその力を見せつけました。なにせ、ゲルギエフがバレエの指揮を振った!特に、「火の鳥」と「結婚」はすごかったです。

というような、個人的ベスト10ですが、今年は引っ越し公演の来日が多く、また、僕自身の“引っ越し観劇”も多く、出費がかかりました。オペラ貧乏。

来年の予定も決まりつつあります。今のところ、とても期待しているのは、3月イタリアで見る、真珠取り(ランカトーレ&シラクーザ)、シモン(ヌッチ、サルトリ、コロンバラ)、同じく3月のオペラ座来日のバレエ椿姫(デュポン)、リヨンのホフマン物語など。不安と期待なのが、ムーティのローマ歌劇場です。指揮者、歌手も新旧の交代という感じの強い中、ヴェルディバリトンだけが、ヌッチの後継者がいません。だからここ数年、ヌッチをできるだけ聴くようにしています。最近、降板も多いようで心配なんですが、、、

それでは、皆様、良いお年をお迎え下さい。
関連記事
スポンサーサイト

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://provenzailmar.blog18.fc2.com/tb.php/403-c8477831
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad