プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ホフマン物語の魅力、大野和士の魅力、コッペリアの魅力もしゃべらせて。。。

日本の誇る新国立劇場は12月24日のホフマン物語で年内公演を終了、来年1月19日のカルメンまで長い休みです。世界の有名歌劇場で、こんな長い休みを年末年始のかき入れ時、オペラファンが一番オペラを聴きたい時に取るのは新国立だけでしょう。この休みの%は ”深刻率”…..馬鹿言っている場合じゃ無いですね。

しかし、昨日のマエストロ大野和士の講演、つい最近告知されましがた、予定は1時間。これを大幅に超えて2時間。しかも講演ではなくてリサイタルでした。

出演: 大野和士(ピアノ、お話)そして昨日の演出、演技指導
ホフマン:樋口達哉(テノール): 
ニクラウス/ジュリエッタ:小林由佳(メゾソプラノ) 
ミラクル博士:大沼徹(バリトン) 
オランピア:全詠玉〈チョン・ヨンオギ〉(ソプラノ) 
アントニア:高橋 絵理(ソプラノ) 
アントニアの母:小林紗季子(メゾソプラノ)

僕の好きな歌手ばかり。特に小林柚佳さん、高橋恵理さん、ひさしぶりに堪能しました。前から3列目は、やや響きすぎでしたが、なにせ¥1,000-です。¥10,000-ではありません。

ホフマン物語は、フランスの香りプンプンですが、元はドイツの作家、E.T.A.ホフマンの原作、これをジュール・バルビエとミシェル・カレが戯曲にしてパリで1851年に初演されました。その後、ドイツからフランスに帰化したオッフェンバックが作曲をし、オペラ(というより、オペラ・コミック=音楽と音楽を戯曲でつなぐ、フランスならではの喜劇調オペレッタ)としてパリ・コミック座で初演されたのが1881年、、同じ劇場で1875年に初代のカルメンもビゼー作曲のオペラ・コミック(オペレッタと分類される事も多い)で初演されています。この頃のパリは、どうやらグランドペラの時代からオペラ・コミックの時代になっていたんでしょうかね。1860年代頃までは、オペラ・ブッファ(ブッフ?)と呼ばれ、一応オペラの一部として見られていたようですが、その後、1880年代にコミック座が火事から立ち直ると、オペラコミックがやんやの喝采になったようです。

(と「でしょうか?とか、ようです。」と書けるのが、プロの評論家でない証拠というか、素人の特権です。関係ないですが)

前置きが長くなりましたが、大野和士さん、ホフマン物語の魅力を素晴らしい語りと”演技”で伝えてくれました。新国立のホフマン物語を見る前に聞きたかったぁ。。マエストロはリヨン歌劇場の主任指揮者として、またリヨンの著名人として、市民に大変愛されているそうです。レストランなどに現れると皆が挨拶に来て、彼はそれに応えていると聞きました。日本人がそのように海外で音楽だけでなく、人々に愛される、、ボストンの時の小澤さんみたいで、良いですね。

ちなみに、彼は僕の母校、湘南高校の7年後輩ということを昨日知りました。同級生がFBで教えてくれたのです。余計親しみが沸きます。

オランピアと言えばデセイがまず頭に浮かびます。フランスのオペラはフランス人っていう感じですかね。でも、先日の幸田浩子も良かったですし、来年7月のリヨン来日の時は、パトリツィア・チョーフィ!(4役?)、これは期待してます。 そしてホフマンはジョン・オズボーン、これはやや意外なキャスティングです。ホフマンはフランス人のほうがいいけどなぁ。。イケメンのチャールズ・カストロノーヴォなんかどうでしょか? でもオズボーンは今が旬ですからね。期待しましょう。

僕にとっての「ホフマン物語」はオペラよりずっと前から、バレエの「コッペリア」として魅力の作品です。コッペリアは、「ホフマン物語」を原作とはうたってはいません。オランピアは歌いませんし、後半も違う。ただ、バレエではコッペリウス(ミラクル博士)の悲しさが、オペラではホフマンの悲しさが違う形で表現されます。リヨンの振り付けはローラン・ペリーですが、コッペリアの振り付けも、ローランです。ローラン・プティ。この素晴らしいバレエでは、オランピアはコッペリウスの腕の中で、分解(人形ですからね)して床に散らばってしまうのです。こわーい。

バレエのほうは、ラクメで有名な(というかラクメしかない)レオ・ドリーブの作曲。オッフェンバック同じフランスの作曲家ですね。コッペリアは1870年にガルニエ宮(パリオペラ座)で初演。この頃のドリーブは絶好調で、チャイコフスキーも絶賛していたそうですから、オッフェンバックのホフマンにも影響を与えていそうですが、音楽的には序曲は多少オペラのどこかと共通項があるかなぁ。ただ、先日の新国立のフィリップ・アルローの洒落た演出を見て感じたのは、バレエ的だなぁといいうこと。オペラとバレエの融合とまで行かなくても、何かの「遭遇」を期待します。

今、ホフマンのブームでしょうか? シアトルオペラも5月にホフマン物語。 LAのタイスにくっつけて行けないかと思っています




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