プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

バッティストーニが開く"新”「新世界」

いや、やっぱりこの若きマエストロは天才だと思います。チャベス、ガーシュイン、ドヴォルザークと、色の違う作曲家をすべて自分の手で見事に料理してしまう。まったく、迷いもゆらぎもない。オーケストラもこの若きマエストロを完全に信頼して、楽しみながら演奏をしている。去年のレスピーギのローマ三部作の時の再現です。

ただ、レスピーギと違うのは、曲がイタリアのものではないこと。ですから、バッティストーニの彫刻的、絵画的、ミケランジェロのようなタクト(ラファエロではないですね)で料理されると、チャベスはともかく、ガーシュインは、おおらかさを失った感じ。僕はもともとガーシュインのゆったりした感じはあまり好きではないほうなので、今日のラプソディーインブルーはエッジが立っていて良かったですけど、家内は「?」という感じでした。そして、「新世界」これはすごかっですね。僕は、ずっとアンチェルのドヴォルザークを聴いていましたから、全くショッキングというか….でも、この襲いかかってくるような音の波は、ドヴォルザークがアメリカから故郷を偲んだだけでなく、新大陸の持つ新しい力を感じ取っていることを表現しているように思えました。これから、アンチェル版を聞き返してみようと思っています。別の曲みたいでしょうね。

バッティストーニは、イタリア音楽だけにとどまる器ではないと思います。彼が言っているように、ムソルグスキーも良いでしょう。ベートーヴェンも聴きたい、マーラーも、ベルリオーズも。もちろんオペラも、今年はリヒャルト・ストラウスもやって欲しいくらい。でも、当面はまずヴェルディをお願いします。先月のオテロも良かったようだし、トロヴァトーレとかエルナーニ聞きたいですね。

東フィルは、素晴らしい指揮者を先取りしましたね!今、ヨーロッパ以外のオーケストラで、こんなにバッティストーニとうまく行って、素晴らしい音楽を作っているのは東フィルだけでしょう。

細かいことを言うと、今日の新世界、ホルンが出だしでフニャリました。要改善!
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