プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

オーレリ・デュポンの新しい世界 "椿姫”

今日は、長く書けません。明日7時前の電車で成田に行き、モデナのパヴァロッティ劇場でのヌッチのシモンとパルマ王立でのシラクーザ、ランカトーレの真珠取りを見に行くのに、まだ何もパッキングしていない。

今日のバレエ、"椿姫”の最後のシーンで、アルマン(アルフレード)が戻って来ることもなく、一人死を迎えたマルグリット(ヴィオレッタ)が倒れてフィナーレになった時、僕は拍手もBravaも出来ませんでした。体をちょっとでも動かしたら嗚咽が漏れてしまうことが解っていて動けなかったのです。

すごい、本当にすごいパフォーマンスでした。今日が初日、その前にパリの公演ではオーレリ・デュポンは黒のパ・ド・ドゥを泣きながら本番を踊っていたそうです。それだけ練習を重ねてきたのでしょう。何度も、デュポンを見ていますが、今日のはすごかった。「存在」としてのデュポン、「表現者」としてのデュポンの集大成。

先日、見たABTの黒のパ・ド・ドゥとは全く違う世界。

そして、いつもルグリの影が消せないデュポンのパートナー、今日のエルヴェ・モロー、ものすごい成長!もう「ルグリだったらなぁ」とは思いませんでした。何年か前に見た時は、「坊や」という感じだったのが、素晴らしいエトワール(実際2006年にはエトワールになっていたのだけど)になっていました。デュポンにリードされているという感じは全くなく、彼の踊りをデュポンに捧げている感じ。細いのに力があります。骨太のデュポンを軽々と挙げていました。

ノイマイヤーの振り付けって、アクロバティックすぎてあまり好みではなかったのですが、この日のオペラ座は、全くそう感じさせない踊り方。手の先、そして何よりデュポンはつま先と両肩で演技をしていました。

まだまだ細かく書きたいのですが、パッキングしないと。。

オペラ座の定年は42歳、デュポンは来年です。しかし、ルグリがファンとオペラ座の要請で例外的に45歳までエトワールを勤めたように、彼女もまだ数年オペラ座で踊ってくれないだろうかというのが何よりの望みです。

そして、モロー、36歳。最近影の薄いガニオに変わってオペラ座の顔ですね。もう数年すると、きっと、ルグリとル=リッシュを足して2で割ったような凄いダンサーになるのでは。

また、書きます。

では、行って来ます。
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