プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

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素晴らしきイタリアの隠れ家 " カサ・イリッカ "

今回のイタリア旅行、8泊9日の旅でオペラは2回だけ。いつもなら5-6回は入れ込むところですが、あいにくイースターの休暇で公演自体が少ないのです。その代わりに、いつもはオペラばかりでなかなか行けない場所を訪れることができました。

プッチーニの脚本家ルイージ・イリッカの家もそのひとつ。イリッカは、トスカ、マノン・レスコー、また、ジュゼッペ・ジャッコーザとの共作で、ラ・ボエームも書いています。また、プッチーニだけでなく、アンドレア・シェニエ(ジョルダーノ)、イリス(マスカーニ)なども。

イリッカの家は、エミリア・ロマーニャ州の小さな城壁都市、「カステーラクアート」という街(村)にあります。昔はこのような城壁に囲まれ、その内側に街があり、入り口の柵を締めれば出入りができないという中世からの村、特に丘や山を利用した形態の村がそのままイタリアやスペインに残っていましたが、今は廻りの新しい都市(新市街)が主な居住地になり、城壁の内側はお土産やさんだらけになっていることが多いのです。

しかし、この村は、まさに中世のまま。モデナから車で1時間半、高速をピアチェンツァで降りてから迷いながら行くこと20分、まるで映画ロードオブザリングの「ミナスティリス」のような城壁都市の入り口が現れました。

まったくの静粛の世界。何よりの贅沢です。ここにあったイリッカの家を買い取り、素晴らしいホテルに仕上げたのが、フランス人でイタリアに長く住む、ミッシェル・ドゥフォールさん、写真のようにイッセイのドレスを素敵に着こなすチャーミングな方。ドゥフォール男爵の末裔ではないようですけど、名前までオペラっぽい。家の中はミッシェルさんがプッチニーニとイリッカを研究し、蝶々夫人、トスカ、マノンレスコーなどの部屋に模様替えして素晴らしい空間になっています。

馬が上り下りした石坂を車でなんとか上がりますが、荷物をさっさとおろさないと人も脇を通れないほどの道幅。ここに、すばらしいファッションホテル(陳腐すぎる呼び方だなぁDSC00346.jpg
)があります。"ミナスティリス”の門から外に! アラルゴンの気分!

DSC00379.jpg馬ならぬアルファロメオはこの道には大きすぎるようで。

DSC00290.jpgカサ・イリッカの「期待させる」玄関

ホテル内部の素晴らしさたるや! ロビー、そこからの眺望、各部屋の内装(トスカ、マノン、蝶々夫人の部屋の順)は、もう写真で見て頂いたほうが早いでしょう。説明無用


DSC00255.jpgトスカの部屋、真ん中は正絹の帯です。

DSC00266.jpgマノンレスコーの部屋、若い二人を感じさせます。いいセンスだなぁ。

DSC00220.jpgメインスイートの蝶々夫人の部屋、素晴らしい眺め。「ある晴れた日に」を聞きたくなります。

DSC00219.jpg部屋にはこんな素敵なバスも。ここでオペラを聞いていて、冷えたソアベでも頂けたら人生の至福。

DSC00215.jpgロビーを兼ねるファミリースイートのガラス張りのラウンジ、当時と同じ、手作りのガラスのため、厚さが均一でなく、ステンドグラスのようです。

DSC00249.jpg調度品のすべてにミシェルさんのセンスが光ります。

DSC00223.jpg外を覗くと、またまた素晴らしい邸宅が、、中世の回廊のある家ですね。

ミシェルさんは妹さんが、鎌倉に日本人の夫と住んでいるとのこと、時々日本にも来るので日本通。ベッドに帯を置いているのは、ダブルを嫌う日本人のために、ベッドを2つに分けて見えるようにしているそうです。

DSC00241.jpg部屋の隅でイリッカがほほえむ。

そして、スプマンテで乾杯!このホテルにはミッレラ・フレーニも良く滞在したとのこと。夫のギャロフのこと、カラスとテバルディの本当の話なども話していたそうです。写真-8

その後そこに集まった常連や近所の友人と食事に出ました。フランス人、イタリア人、ロシア人と国際的、みな音楽を愛する人達です。場所はすぐ近くのレストラン、"La Rocca De Franco"、小さな入り口で見逃しそうですが、これは3星クラスの味でした。まちがいなく、今回行ったレストランの中で最高! エミリア・ロマーニャ、ミラノ、パルマはだいたい美食の場所ですが、ここは段違い。ミラノから美食家が2時間かけて食べにくるそうです。でなければ人口1000人の村で、席数が100近いようなレストランを維持できないでしょう。この日は平日で僕達借り切り!!


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DSC00334.jpg集まったみんなの陽気なこと、みんなエミリア・ロマーニャと音楽を愛しています。それにしても平日の昼間からスプマンテ、ソアベ、ランブルスコ、地元のさくらのリキュールと、みんな良く飲むこと。

DSC00315.jpg最高級の生ハム、「クラッテロ」、ヴェルディはこれと、肩肉の「スパラコッタ」が好きだったようです。僕はこのクラッテロ、食らってろ。。。

DSC00329.jpg
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2つめの皿は、エミリアロマーニャ特有の餃子風のパスタ、なんと上品で美味しいこと。緑のにはアーティチョークがこねられています。

DSC00310.jpgレストランから外を見ると、エミリアロマーニャの平原が、、これも最高のご馳走。

というわけで、このカサ・イリッカ、突然行くことになったので、(モデナでお会いした音楽評論家のKさん、有り難うございました。感謝!!)泊まることができませんでしたが、(パルマにホテルを取ってしまっていた)、是非また戻って来たいところです。

http://www.casaillica.com

















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