プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

シルヴィア on NHK BS

先週はずいぶん良い演目をテレビでやりましたね。METの「ドン・ジョヴァンニ」。新国立の「死の都」、「シルヴィア」。もちろん、グイヴィチェン、ヴァルガス、フリットリのドン・ジョヴァンニはすごいんですが、真剣に見たのは「シルヴィア」。2012年11月1日の上演の録画ですが、11月2日に別のキャストで見ています。その時の記憶との比較しました。

やはり、新国立のバレエ団は本当にレベルが高くなりました。東京バレエ団を抜き去っているのでは、と思いますが、バレエのほうは実は良くわかりません。小野絢子、湯川麻美子の2人の豪華なプリマ。僕は、この時、敢えてバーミンガムから来て、アミータを踊ったツァオ・チーとダイアナの本島美和を選びました。シルヴィアは佐久間奈央でしたが、彼女は今ひとつでしたね。

ツァオ・チーと福岡雄大、どっちもいいですね。チーのほうが張り切っていた感じがします。大きく違うのはダイアナ。本島美和は存在感と優美さ。何度も書いたんですが、彼女は日本のモニカ・ルディエール。それに対して、湯川麻美子はとにかく色っぽいです。こんなだったら、ダイアナとオライオンも倦怠期にならないんじゃないかと思いますけど。(d、湯川さん本人がしゃべっているところ聞きましたが、すごくさっぱりしてました。)

このビントレーの振り付けは悪くないです。庭師をエロスにしたのはユーモアに溢れていてとてもおもしろいですし、この役の立ち位置を高めています。そして現代の場面から神話の場面に飛ぶ不思議さに無理が無くて、いつものようにラストが洒落ています。でも、この前のカルミナ・ブラーナのほうがいいなぁ。シルヴィアとしては、踊りの振り付けにもう少し力強さが欲しい。シルヴィアは、とにかく踊って、踊って、躍動感に溢れる舞台が好きです。ノイマイヤーのも悪くないけど、やっぱりアシュトンのが最高。神話の世界に連れて行ってくれます。

新国立の指揮のマーフィーはいいですね。今、こんなに華麗なバレエ音楽を指揮棒から弾き出してくれる指揮者はいないんじゃないでしょうか。ただ、ビントレーの振り付けに合わせているからソフトなんですよね。もう少し、力強さが出せる指揮ができるんだと思います。いずれにしろ、コッペリアに比べて上演回数がはるかに少ないですが、このドリーブの音楽は素晴らしいですね。この前、来日したデセイのリサイタル行かなかったですが、池袋では、ドリーブの佳作「カディスの娘達」を歌ったそうです。聞きたかったなぁ。

忙しいので、パゴダの王子まだチケット取っていませんが、見に行けるでしょうか。ビントレーの退任のあとはしばらくクラシックが続くようですね。米沢唯の素晴らしいフェッテも見られそうです。
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