プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

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ドン・ジョヴァンニ at 新国立劇場

先週の"パルジファル”に続いてこの日曜には"ドン・ジョヴァンニ”に行ってきました。先週、何を間違えたか(と言いつつ間違いが多い、、、反省)"パルジファル”を一瞬"パジルファル”と書いてアップ、すぐに消して訂正したのですが、ちょうどロボットが廻ってきていたようで、キャッシュが残ってしまい、いまだ恥をかいております。今回は「ジョン・ドバンニ」と書かないように気をつけました。なんて、ここに書いたのがロボットにピックアップされたりして。。

このプロダクションはもう3回目、なのに、演出は前に見た感じが残ってなくて家内に「これ新演出だっけ?」と馬鹿な質問をしてしまいます。つまりいつも歌手が良くて演出と舞台美術が残らないんです。特に前回2012年のタイトルロール、マリウシュ・クヴィエチェンはすごかったぁ!これが4月で、6月にフォークトのローエングリン。僕の知る限りでは新国立の最高の2ヶ月だったのでは?

今回のキャスト&スタッフは。。。

スタッフ

指揮ラルフ・ヴァイケルト演出グリシャ・アサガロフ美術・衣裳ルイジ・ペーレゴ照明マーティン・ゲプハルト

(指揮)ラルフ・ヴァイケルト

(演出)グリシャ・アサガロフ

(キャスト)ドン・ジョヴァンニ アドリアン・エレート
騎士長 妻屋秀和
レポレッロ マルコ・ヴィンコ
ドンナ・アンナ カルメラ・レミージョ
ドン・オッターヴィオ パオロ・ファナーレ
ドンナ・エルヴィーラ アガ・ミコライ
マゼット 町 英和
ツェルリーナ 鷲尾麻衣
合唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

今回はBravi, Bravo!でもありましたが、むしろBrave!の歌手陣! アガ・ミコライは初回のタイトルロールがガッロの時にはエルヴィーラ、前回はドンナ・アンナ、今回はまたエルヴィーラですが、素晴らしい。音程の正確さ、情感の表し方、毎回聴くたびに旨くなっています。ただ、ドンナ・アンナとエルヴィーラとどちらが合うかというと微妙ですね。これだけうまくなって貫禄も出てくるとドンナ・アンナかなぁ。。と。レミージョのほうが細い繊細な部分が目立つのでエルヴィーラでも良かったような気もしました。あとツェルリーナの鷲尾さん、Brava!ですね。存在感が素晴らしい。声が出てきた時、びっくりしました。「うまいなぁ!!!!」

ちょっと判断に苦しむのが、ドン・ジョヴァンニのアドリアン・エレート。前半はイタリアっぽい明るい声でいいかなぁと思っていたのですが、後半になると殺人者とプレイボーイとしての怪しいセクシーさが全然出てこないのに不満。これはクヴィエチェンにはかなわないまでも、歌い方で2004年のグラインドボーンのジル・カシュマイユのように、声の質が素晴らしくなくても表現力だけで素晴らしいドン・ジョヴァンニを歌ってくれた人もいるので、Bravo!は控えめ。そう言った意味ではマルコ・ヴィンコもおどけた感じや軽い感じがないんですね。重厚なレポレッロでジョヴァンニのご主人みたいな感じしました。ただ、二人ともうまいし、評価する方も多々いるでしょう。

そういう意味で、今回も関心したのはドン・オッターヴィオ役のパオロ・ファナーレ。甘くて繊細で、良く通る声、ピアニシモも飛んでくる。素晴らしいですね。彼がアルフレードやったら最高じゃないでしょうか?

最後に、指揮ですが、これも判断に苦しみます。ドン・ジョヴァンニに「後宮からの脱走」の序曲のような疾走感を求めるのは無理にしても、躍動感がなさすぎて、歌手は歌いやすいと思いますが、正直やや退屈でした。日本で振るのに安全運転する必要はないと思うんです。特に”新”国立ですから、新しい振り方にトライしてほしかった。バッティストーニにしてもノセダにしても、ルイゾッティにしても日本ではもっと自由に振っている。サイトウキネンのファビオ・ルイージなんて、本人そうは思っていなかったかもしれませんが、「バッティストーニなんかに負けるか!」というようなものすごい切れ味でした。あのファルスタッフは今思い出してもグッときます。あれほどの巨匠でも、ああいう新しい振り方にチャレンジするんだ!

ラルフ・ヴァイケルト、若くはないかもしれないんですけd、もっとチャレンジしてほしかったなぁという感じありますね。

でも、とにもかくにも、歌手の中に「大音量の声」で圧倒するタイプの人がいないのは、歌手全体のレベルがとても高かったことを示していると思います。

今シーズンの新国立はなんだかんだと言っても世界の歌劇場と全く遜色ないというか、スカラ以外のイタリアの歌劇場と比べたら、素晴らしいラインナップです。何度も言いますが、音楽監督がしっかりするとこれほど変わるのです。次ぎはドン・カルロ。あー、楽しみ!
dongiovanni.jpg
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