プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

東フィル定期シリーズ、バッティストーニ指揮「コリントの包囲」他

 今回の、バッティストーニ来日の最後の公演になる、東フィルのオペラシティ定期シリーズ94回に行ってきました。

会場に早く行ったので、地下のセガフレードにコーヒーを飲みにいったら、なんとマエストロが!しばしお話させて頂く機会を得ました。彼は英語もとても堪能です。公演開始まであと1時間なのですが、リラックスした様子で、「グレート・コンサートになるよ!」とアピール!いつもながら、とても落ち着いた様子で、人の目をしっかり見て話をします。

この日の演目は次の通り。

□ ロッシーニ/歌劇『コリントの包囲』序曲

□ ヴェルディ/歌劇『シチリア島の夕べの祈り』より舞曲

□ プッチーニ/交響的前奏曲

□ レスピーギ/組曲『シバの女王ベルキス』

彼が『シバの女王ベルキス』について語る様子が、東フィルのウェブサイト『シバの女王ベルキス』にアップされています。

 このレスピーギ、素晴らしかったです。ソロモン王の夢、戦いの踊り、夜明けのベルキスの舞い、饗宴の踊りと個性的かつエスニックな響きのバレエ曲が並んでいますが、まずはフルート、クラリネットが大活躍。そしてチェロの独奏が空気を切り裂きます。バンダは2階の左客席から蠱惑的な響きを流し、打楽器は、Jazzのパーカッションのように、自由に(実際には自由ではないでしょうが)に響き渡ります。”チュニジアの夜“?。

 ヴェルディの舞曲も、会場全体にシンデレラの魔法がかかったように、客席間をダンサーが踊っていくような錯覚を覚えます。そして、初めて聴くプッチーニ24歳の時の作品の美しいこと。これを聴くと彼がいかにワーグナーに傾倒していたかがわかりますし、バッティストーニもいつの日かワーグナーを振ることが、(トリスタンとか)あるような気さえしてしまいます。

 東フィルは本当に良い指揮者を得たものです。そして、今年は、CNN iReportで、「世界で最も優れたオーケストラ TOP10」に選ばれた実力も素晴らしい。

 それにしても、彼が二期会でナブッコを振った2012年2月のきっかけは、元々ピットで東フィルを振る予定だった、メキシコの女性指揮者、アロンドラ・デ・ラ・バーラが、妊娠のために来日できなくなり、急遽代役だったのですから、全く「災い転じて福と成す」ですね。彼女が来ていたら、バッティと東フィルの蜜月も始まらなかったでしょう。

 9月には、再来日し、ムソルグスキー、ラフマニノフなどを聴かせてくれます。また来年早々には、”イル・トロヴァトーレ“を二期会で振ることもも決定。本当に楽しみです。
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