プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

世界バレエフェスティバル Bプロダクション

さて、先週のAプロに続いて、Bプロに行ってきました。どちらのプロダクションを期待していたか?それを言うのは難しいところですが、Bプロでは5月にオペラ座で見損なったエルヴェ・モローとオーレリ・デュポンのマノンがあるので、どちらかというとBプロに惹かれていた感じです。前から6列目という良い席が取れたので始まる前から興奮!ここらへんの席になると、廻りは関係者っぽい方、美しいジュニアのバレリーナ(小学生くらい?)が多いです。もうだいぶ慣れましたが、この日のように家内と一緒でない時には、なんか居心地が悪いです。

 例によって出演者の変更は多々ありましたが、クォリティは全く落ちていません。ちなみに、今回の第14回で初めてA,B両プロとも4時間を超えたそうです。16日のガラ公演は6時間になるとか!こうなると観劇も体力勝負ですね。歌舞伎の昼、夜の部を続けて見るのも体力いりますけど。。。

 今回は、下記のプログラムで良かったと思うものには☆印を付けました。まず、椿姫のパ・ド・ドゥが第1幕、第3幕、両方見られたのは幸せでした。マリア・アイシュヴァルトは元シュツットガルトバレエのダンサーです。41歳という年齢はデュポンやジュリー・ケントよりも若いのですし、テクニックも素晴らしく「元」と紹介されるのには早すぎる感じです。ハンブルグバレエのアレクサンドル・リアブコのコンビネーションも素晴らしく、この情感溢れる場面を堪能させてくれました。

 タマラ・ロホが、珍しくノイマイヤーを踊るということで、注目していた3幕のパ・ド・ドゥ。動きはとてもシャープでスピードも速く、デュポンのそれとはだいぶ違っていました。パートナーのアルバン・レンドルフよりもクィックなんですよね。ロホはやはりクラシックで見たいというのが本音ですが、この日は、彼女の「新境地を開く」という意欲がみなぎっていました。

 そして、デュポンとモローのマノン、寝室のパ・ド・ドゥ。もう言うことありません。やっぱりボッレよりモローのほうが一段上です。男が見てもかっこいい。まあ、この二人を10数メートルのところで見ただけで、この日のチケット代は償却した感じあり。体全体、特に後ろ姿、背中、脚、手先での演技が素晴らしいです。この二人のコンビはこれからも見られる野でしょうか?是非、そうして欲しいです。

 ルグリの「こうもり」での動きも凄かったですね。Aプロの「フェアウェル・ワルツ」と違い、走るわ跳ぶわ!この日もっとも拍手が多かったようです。それに比べると、マラーホフの動きの鈍さ。おなかはへっこんでいましたが、もしかしたらサポーターで締め上げているのではと思うほど動きませんでした。これはAプロの「オールド・マン・アンド・ミー」でも同じでした。

 今迄あまり見たことがなくて、この日感嘆したのは、マルセロ・ゴメスです。優雅!ヴィシニョーワを立てて、自身も素晴らしいテクニックを披露していました。フリオ・ボッカがいなくなり、ホセ・カレーニョも引退してから、最近あまりABT見ていませんでしたが、やはりしっかり見てないと駄目ですね。

 これで8月のバレエ週間も終わり、しばらく観劇はお休みを頂いて9月のROH、バッティストーニ(展覧会の絵)、ハーゲン四重奏楽団ですね。

■「ディアナとアクテオン」
ヴィエングセイ・ヴァルデス、オシール・グネーオ

■ 「シナトラ組曲」より”ワン・フォー・マイ・ベイビー”
イーゴリ・ゼレンスキー

■「ペール・ギュント」
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ

☆「ライモンダ」より 幻想のアダージオ
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ

☆「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
マリア・アイシュヴァルト、アレクサンドル・リアブコ

■「眠れる森の美女」
リュドミラ・コノヴァロワ、マチアス・エイマン

■「ノー・マンズ・ランド」
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

■「海賊」
サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ

☆「ヴァーティゴ」
ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス

■「ギリシャの踊り」
オスカー・シャコン

■「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マクレイ

■「伝説」
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル

☆「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
タマラ・ロホ、アルバン・レンドルフ

☆「レ・ブルジョワ」
ダニール・シムキン

☆「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー

■「シンデレラ」
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ

☆「瀕死の白鳥」
ウリヤーナ・ロパートキナ

☆「シルヴィア」
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

☆「こうもり」よりパ・ド・ドゥ
イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ

■「ドン・キホーテ」
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ
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