プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

デジレ・ランカトーレ トークショー&ミニリサイタル

 プラハ歌劇場の「ラ・トラヴィアータ」公演で、タイトルロールとして来日中のデジレ・ランカトーレのトークショー&ミニリサイタルが、10月21日にイタリア文化会館内のアニェッリホールでありました。なんと無料!ほとんどPRしていないのに熱心なファンで370席は満席でした。

 ここでは先日もヴェルディ協会のマラソンコンサートがありました。小規模な公演には素晴らしくぴったりなホールなんですが、デジレのこの日のイベントは特に盛り上がりました!それは、トークショーの途中、20分ほど、イタリアの国営ラジオ放Rai3の人気オペラ番組“ラ・バルカッチャ”での生中継が入ったのです。デジレは日本のファンのことをとても良く言ってくれて、その後ライブでトラヴィアータ第3幕のアリアを歌い(実際にはイタリアのスタジオで録音を流したんですが)、その後デジレが僕達聴衆にマイクを向けると、みんな大拍手とBrava!!の合唱!とても楽しかったです。

 “デジレちゃん”とか呼ばれるくらい、可愛くてオペラ界のアイドル的存在になっている彼女ですが、この日のトークショーからは、その知性がほとばしりました。特に、トラヴィアータについては「ヴィオレッタの役は技巧的にも高いレベルで歌えることが条件だけど、それだけではなく、エモーショナルな部分で充分な準備ができた歌手が歌うべき」と語り、その例としてさきほどの第3幕目のアリア「さようなら過ぎた日よ」の2番は、ヴィオレッタがその職業から「私の墓には名前も記されないだろう」というところに悲しみが表れることを説明しました。この2番はよく省かれるとのこと。確かに、手元にある対訳本にも載っていませんでした。ヴィオレッタのモデルになった、実存した高級娼婦”マリー・デュプレシ“は、伯爵夫人の称号を一時的でも所有したために、お墓は出来ましたけどね。

 そんな話がたくさん彼女の口から出て来ます。素敵な人ですね。もう目がハートになりそうでした。

 この日はヴィオレッタのそのアリアと、「オテロ」の「アヴェ・マリア」、「ロミオとジュリエット」の「私は夢に生きたい」の3曲を歌ってくれました。3日間の間にヌッチとデジレ・ランカトーレを聴けて幸せでした。

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