プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

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ラ・シルフィード@新国立

新国立劇場のバレエ、“ラ・シルフィード”、当日券で楽日の公演に駆け込みました。残念ながら1幕1場は間に合わず、2場にジェームスがシルフィードに夢中になってしまうところから鑑賞しました。この演目を全幕で見るのは初めてです。ジェームスがスカーフを持ってシルフィードを追いかける第2幕のパ・ド・ドゥの印象はあるものの、なんとなく地味だなという感じがしていました。それもそのはずで、この1836年にパリのオペラ座で初演をされたのですが、1841年の初演の”ジゼル“とならび、ロマンティックバレエの歴史を開いた作品と言えるのです。ちなみに、ヴェルディが1844年にオペラ化した、ヴィクトル・ユーゴーの戯曲”エルナーニ“は1830年にパリコメディ・フランセーズ劇場で初演されており、これをもって「フランス・ロマン派演劇の創始」と呼び、この戯曲を巡る古典派とロマン派のはげしい攻防が「エルナーニ事件」と呼ばれています。ですので、この”ラ・シルフィード”も当時は相当の話題になったと思います。なにしろ、ロマンバレエの傑作あるいは完成と言われる「白鳥の湖」の初演は、ここから40年たった1877年なのです。

長い丈のチュチュ(これが非常に美しい!)で、フェッテやピロエット、ジャンプもありませんが、実に清らかな流れの踊りに魅了されます。物語も踊りの構成もジゼルに似ていますが、妖精のシルフィードはジゼルと違って最初から登場。この日は小野絢子が小柄な体を大きく使い、初々しい魅力に溢れた動きでジェームス役の福岡雄大を引っ張ります。福岡も夢と現実の間に落ち込んでしまった青年の喜びと苦しみを実に素晴らしく表現していました。このダンサーはどんどん進化していますね。占い師、マッジはこの日演じた本島美和(すごい拍手もらっていました)と高橋一輝のダブルキャスト。男女のダブルキャストということで、高橋も見てみたかったです。

 このバレエ、心に沁みました。いいものを見たなぁという感じ。1場見られなかったし、その前にやったモダンのMen Y Menも見られませんでしたが、C席で舞台全部が見下ろせて、アトレ会員価格4,104円というのは、METのライブビューイングに比べても価値感ありますね。ただ、いつも新国立で素晴らしい指揮でオケを鳴らしてくれるポール・マーフィーではなく、ギャヴィン・サザーランドという若手指揮者だったのですが、指揮もオケもいまいち。4階で見るバレエは音楽にもうっとりしたいものです。
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