プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

東フィル定期公演リストピアノ協奏曲他

 ブログアップが遅くなってしまいましたが、先週6月14日のオペラシティでの東京フィルハーモニー第110回オペラシティ定期シリーズ公演に行ってきました。この日はリスト2作品にブラームスの交響曲第4番というもの。

 一番輝いていたのが、ピアノに若き精鋭の阪田知樹を迎えての、リストの「ピアノ協奏曲第1番変ホ長調」。超絶技巧を要求されるピアニストとしてのリストが作曲した難曲だそうですが、それをあっさりと、全く技巧感を見せずに弾いてしまうところが阪田の凄いところかと思います。ピアノのキイをなめるように弾くのではなく、しっかりとキイの底まで押し込むような感触を感じます。それでいながら、スピードと移り変わる音色を余裕たっぷりでコントロールしていました。凄いなぁ。。反田恭平とは全く正反対の24歳の天才ですね。ソロアンコールのリストの「ラ・カンパネッラ」も実存感のある美しさでいとも簡単に弾いてしまいます。魅了されました。

 それに比べて、指揮のほうは凡庸だったと思います。第一曲のリストの交響詩「レ・プレリュード」こそ、曲の持つ輝きと力強さで退屈させませんでしたが、3曲目のブラームス「交響曲第4番ホ短調」は、もともとが退屈な曲。(ブラームスファンの方にはすみません)逆に言うと指揮者の才能を披露するのに最適な曲なのですが、同じ調子で強く鳴らすことに終始しているように感じられました。聴きながら、「バレエのパドドゥの演奏みたいだなぁ」と思っていたら、この渡邊マエストロは主にバレエを指揮しているとのこと。新国立で振っているようですが、僕が行くときはポール・マーフィーが振っていたので、渡邊の指揮は聴いたことがありません。こういう指揮を聴くと、バッティストーニの凄さがわかるというものです。渡邊マエストロ、次回に期待しましょう。

指揮:渡邊一正
ピアノ:坂田知樹

リスト:交響詩「レ・プレリュード」
リスト:ピアノ協奏曲第一番

ブラームス:交響曲第四番
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