FC2ブログ

プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

 11月8日、NHK音楽祭の第三プログラムは、ハンブルグから、北ドイツ放送交響楽団が改名してNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団になってNHKホールにやってきました。今回のNHK音楽祭は、「新時代を切りひらくシェフたち」と銘打って、サイモン・ラトル、パーヴォ・ヤルヴィ、アラン・ギルバート、グスターボ・ドゥダメルというそうそうたる指揮者をそろえています。ドゥダメル&LAフィルハーモニック以外の3公演のチケットを取っていたのですが、10月1日のヤルヴィ&N響のカルミナ・ブラーナは、出張がはいってしまい、行けませんでした。残念。。ちなみに、この出張、ロンドンだったので、パッパーノ指揮のワルキューレをROHでやっているのを聴きに行く画策をしていたのですが、仕事が忙しくてダメ。何も聴けませんでした。海外に行ってオペラもコンサートも聴けないのは、10年ぶり以上。フライトのチケットを無駄にしているような気になります。

 さて、この日のプログラムの最初、ローエングリンの前奏曲。実に繊細で美しい。モンサルヴァート城の聖杯をイメージさせる旋律がピアニシモで演奏されると、うっとりとしてしまいます。この前奏曲は独立して演奏されることも多いのですが、困るのは、このように素晴らしい演奏をされると、続いてオペラ全体を聴きたくなってしまうことです。

 続いてはラヴェルのピアノ協奏曲、元々予定されていた、ピアニストのエレーヌ・グリモーが肩の故障で、アンナ・ヴィニツカヤに代わりました。彼女は2007年のエリザベート音楽祭で優勝しているので、まだ新進気鋭と言えるでしょう。芯がありながら、軽やかなタッチ、ややアンバランスに曲を少し崩して、表情をつけるところが新鮮です。ラヴェルが印象派でも水彩画のように捉えられています。ただ、このピアノだけでなく、全体に言えるのですが、NHKホールの音響が悪く、ピアノの音が3階まで届いていないような感じがありました。7月に東フィルでロレンツォ・ヴィオッティの指揮、小山実稚恵のピアノで、同じ演目を聴きましたが、こちらは、ちょっと重めのラヴェルで、ジャズっぽく、キュビズムのようでした。

 そして、ブラームスの交響曲第4番、NDRの十八番とも言える演目だそうですが、真面目に音楽に向き合っているという印象。第3楽章、第4楽章と盛り上がり、弦の音に深みがあって、実に素晴らしい。ブラームスは僕はとくに好きというわけではないのですが、このように「良いブラームス」は心に染みます。

さて、来週はバッティストーニウィークです。東フィルの定期公演でロッシーニと、そのあとは、アリーゴ・ボイトのオペラ「メフィストフェレ」….楽しみです。

今日の公演内容

ワーグナー/歌劇「ローエングリン」から 第1幕への前奏曲
ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調 作品83
ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 作品98

アンコール:
ピアノソロ 
ドビュッシー:前奏曲集第一巻から 「亜麻色の髪の乙女」「ミンストレル」

オーケストラ
ブラームス:ハンガリー舞曲 第6番
成田為三(編曲 S・ガンドット):浜辺の歌

<演奏>
指揮:アラン・ギルバート
ピアノ:アンナ・ヴィニツカヤ

管弦楽:NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

関連記事
スポンサーサイト

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://provenzailmar.blog18.fc2.com/tb.php/689-5995f589
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad