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プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

真珠採り@MET

 さて、土曜日のオペラダブルヘッダー、後半は「真珠採り」です。このペニー・ウールコックの演出は、昨年にカマレナ、マチャイゼでLAオペラで見ています。ライブビューイングでも見ているので、もうお馴染みという感じですが、いつも序曲のところ、海中を模した緞帳全体を、真珠採りの二人が泳いで上下に動くのはどうやっているのかと思います。この演出も細部は少しづつ変わっているようで、今回は、漁村の舞台装置に魚網がありませんでした。もともとやや混み入り過ぎている感じのある舞台なので、変えているのかもしれません。

 まず、特記したいのは、今回、指揮者のエマニュエル・ヴィヨームの締まった指揮です。LAでのグラント・ガーションの指揮は、コンロンの流れを汲む「開放型」の指揮で、実にグランドオペラの雰囲気が良く出たゴージャスでミュージカルのような感じでしたが、ヴィヨームは、全体に音をコンパクトにしていて、塊感がありました。どちらが良いとは言えないのですが、指揮者によって随分違うものだと思いました。(当たり前ですが)

 カマレナはLAでは、今ひとつ調子が出なかったようで、高音で声が割れたりしていましたが、今回は面目躍如。素晴らしい!フローレスよりもう少し軽い感じで、鼻の奥深いところから柔らかい声が出て来ます。ズルガとの二重唱「聖堂の奥深く」も、「ナディールのロマンス」も、本当に聴き応えがありました。

 レイラ役のアマンダ・ウッドバリーは初めて聴きましたが、軽めのコロラトゥーラという、マチャイゼとは全く違うタイプ。装飾歌唱はとてもうまいのですが、完全にベルカントタイプで、やや役との違和感がありました。これ、好みの問題ですね。ズルガのエリオット、ヌーラバッドのアチェートも悪くはなかったのですが、ズルガは本当は他の日に出ているクヴィエチェンで聴きたかったというのが本音。

 しかし、2日で3本のオペラは、やや重かったです。三部作で寝てしまうという醜態を演じてしまいましたので、今後はスケジュールをもう少し考えようと思います。でも、METは毎日色々な違う演目をやるので、ついつい欲張ってしまいますよね。ABTのくるみ割り人形のバレエも隣でやっているんですから。(ところで、ABTのスターだった、パロマ・ヘレーラ、コロン劇場の芸術監督になっていました!)

もっと頻繁にMETに来たいと思いますが、フライト、ホテル、滞在費のどれもが、ミラノやウィーンに比べるとだいぶ高いのが壁になります。次に来られるのはいつでしょうか?

Conductor: Emmanuel Villaume
Production: Penny Woolcock
Zurga: Alexander Birch Elliott
Nadir: Javier Camarena
Leila: Amanda woodbury
Nourabad: Raymond Aceto
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