FC2ブログ

プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

カルミナ・ブラーナ by Bunkamura

K-Ballet Companyの公演を9月4日にオーチャードホールで見て来ました。寸前まで行けるかどうかわからなかったのですが、何とか間に合いました。赤坂からタクシーで駆けつけたのですが、渋谷界隈混んでいてハラハラしました。なにしろ、一幕仕立てで、遅刻したらあとから入場するタイミングが全くないんですから。

 今回の目玉は、指揮がバッティストーニだということ!去年3月にも新宿文化ホールでオペラ形式のカルミナ・ブラーナを振っていますね。こういう劇的な曲目はバッティの十八番です。ただ、今回は、思ったほどの「爆発」はなく、どちらかというとシャープに切れ込む感じ。バレエと歌唱にうまく合わせていました。それでも、「フォルトウナ」のテーマの、地響きがするような迫力は、なかなか普通のバレエの演奏では聴けません。ちなみに余談ですが、このフォルトゥナのテーマは、映画「マトリックス」の最終作(レボリューションズ)の見所、主人公ネオとエージェントの対決に使われるバックミュージックにそっくりです。いや、こっちのほうがカルミナに似ているのですが。実際、あの音楽をカルミナだと思っている方も多いようですが、これは別物です。(参考 https://www.youtube.com/watch?v=vNCDtg7M3LA 1:14あたりから始まります。)

本題に戻ります。カンタータの歌唱では、初めて聴く今井未希がとても良かったです。合唱の上を飛んで来るような美しく鋭い声でした。一方、いつも良いと思う、バリトンの与那城敬がやや声がモゴモゴして聞こえたのは、ホールの音響のせいか?僕は3階の右の袖で聴いていたのですが、今ひとつ納得がいきませんでした。これは、合唱も同じくで、同じ新国立劇場合唱団でも、新国立劇場で聴いたカルミナほどの迫力を感じず、やや軽いと思いました。

 バレエは、熊川哲也渾身の振り付けという感じ。群舞は円を強調して、それが色々に変化するようになっています。これは迫力がありましたが、色々な要素が入りすぎていて、見る方からするとやや集中しきれない感じがありました。フォルトゥナはじめとする、メインのキャラクター達の踊りも素晴らしいのですが、もともとのカルミナ・ブラーナがシンプルな詩歌集であることを考えると、やや動きが全体的にtoo muchだと思います。

 ここらへんは、新国立バレエの前監督、デヴィッド・ビントレーの振り付けたカルミナが非常にシンプルで、インパクトが強かったのとどうしても比較したくなってしまいます。

 とは言え、バレエ、歌唱、音楽のすべてに、超一流を起用したこのような、総合芸術への挑戦がBunkamuraで行われたことは、非常に意義深いと思います。30周年記念ということですが、これからもこのような挑戦を続けて欲しいと思います。

演出・振付 熊川哲也
指揮 アンドレア・バッティストーニ
東京フィルハーモニー交響楽団
歌唱
 ソプラノ 今井未希
 カウンターテナー 藤木大地
 バリトン 与那城 敬
 合唱:新国立劇場合唱団、NHK東京児童合唱団

バレエ
 アドルフ 関野海斗
 フォルトゥナ 中村洋子
 太陽 高橋裕哉
 ヴィーナス 矢内千夏
 ダヴィデ 堀内将兵
 サタン 遅沢佑介
 白鳥 成田紗弥
 神父 伊坂文月
 他
関連記事
スポンサーサイト



トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://provenzailmar.blog18.fc2.com/tb.php/715-7bdbe490
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)