プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

ロサンジェルスオペラ”三部作”プッチーニ

008.9.6
プッチーニもあまり作品の多く無い作曲家だが、その中でも、この「3部作”Il Trittico”」がまとめて一度に上演されることは日本ではあまりなさそうだ。メトロポリタンでは毎年のようにやっているようだけど。アメリカ人好みなのかしら?

というわけで、9月に渡米した際に、たまたまロサンジェルスオペラでやっていたので、切符取りました。日本で言えばA席で98ドル!安い! 

第3部の「ジャンニ・スキッキ」は良く知られた演目ですが、第1部の「外套」第2部の「修道女アンジェリカ」は一体どんな話なのか知らないので、前もってDVDを買って見ておきました。
pscreen_iltrittico.jpg

しかし、外套もアンジェリカも暗い話だこと!! ジャンニ・スキッキが喜劇だというのに、1部、2部は怪談に近い。特にアンジェリカは話もたいくつで結局、20分見ると寝てしまうということで、ロサンジェルス着

LAオペラは、シーズンオープニングということもあり、シャンパン飲み放題。僕は残念ながら飲めませんでしたが、シャンパン3杯飲んだらそれだけで元が取れます!

ロサンジェルス市民も、LAオペラは二流とか言いますが、たしかに聴衆は愛すべき二流で、序曲の最中に幕が開いただけで拍手するし、曲が終わって無くても拍手。懐中電灯でパラパラとパンフを見ている人はいるし(さすがに注意されていた)、、そういう人がシャンパンしこたま飲んでいるので、正直たまったもんではないという感じありますが、さすがに芸術監督のプラシド・ドミンゴの意志とセンスが隅々まで行き届いているという感じがあり、舞台は一流でした。

特に、たいくつと思った「修道女アンジェリカ」のソプラノ Sondra Radvanovskyが背筋がぞくぞくするほど素晴らしかった。涙が止まらなくなりました。この地味な演目の最後にスタンディングオベーション。オペラ聴衆としては二流の皆さん、でもさすがハリウッドで目も耳も肥えていると思いました。とにかく良かったです。第1部「外套」のアニヤ・カンペ、サルバトーレ・リチトーラ(こんな二人が出るとは思わなかった!)も素晴らしく、この2作は望外。ジェームス・コンロンの指揮も品格あり良かったです。


が、ウディアレン演出のジャンニスキッキはただのドタバタ劇で、演技指導のなされた様子もうかがえず、おまけに観客の馬鹿笑いでせっかく音楽も聞こえず、耐えられず途中退出。歌手は良かったのに残念。

しかしアンジェリカだけでグレードは”S"をつけます。

LAオペラ応援します。(と言ってもしょっちゅう行けないが)
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