プロヴァンスの海と土を少し 湘南人草間文彦

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シモン・ボッカネグラ at サンフランシスコオペラ

2008.9.9Simon Boccanegra: Dmitri HvorostovskySan Francisco Opera

夢にまでみた「シモン・ボッカネグラ」をサンフランシスコまで行って見てきました。アバドが癌から立ち直ってスカラ座でやった”シモン”をDVDで見てから、なんとか日本でやらないかと心待ちにしていましたが、こういう地味(とは思わないのだけど)なのはなかなかやらないですね。そこで見つけたのが、シモンをディミートリー・ホロストフスキー、シモンの娘(とあとでわかる)アメーリアをバルバラ・フリットリでやるというもの。ただしサンフランシスコオペラで。しかし場所も考えずに席を取ってしまいました。結局、バルバラ・フリットリは僕の行った日には出なかったのですが、代わりのアナマリア・マルティネスもやや声量不足(なにせシモンがものすごい声量なんで)ではありましたが、表現力と演技は素晴らしかった。ディミートリー・ホロストフスキーは、その美声だけでも聞き物。決して声の質からするとヴェルディバリトンではなく、バスに近い声域ですが、とにかくものすごく気持ちを込めてやっているのが伝わります。最近ヴェルディに入れ込んでいるようです。アメーリアの恋人役アドルノのマーカスハドックも、シモンの敵役のフィエスコのバリトンも聴き応えがあったが、ほとんど序曲とは言えないくらい短い、プレリュードのあと、すぐに立ち上がるパオロの声に、個性が足らずオペラのがちょっと物足りない感じ。この人はあとで裏切るので、スタイルのある声がほしいのです。

それと、好き嫌いあると思うが、オケがかなり強い音を出していて、これはあきらかに指揮者のDonald Runniclesの意向と思いますが、ちょっとショルティの仮面舞踏会みたいな感じがあった。良く言えば迫力があったと言えるし、悪く言うと「知性」を感じさせないという面があった。

このシモン・ボッカネグラの、人間以外の主人公は、リグリア海というイタリアの海だと思うのですが、スカラ座ではこれをブルーのバックで美しく、抽象的に表現していたが、今回のサンフランシスコは砂浜と遠くの海と空で表していた。サンフランシスコ・オペラは舞台も奥行きが深く、本当の砂浜の上で演じられているような、シモンらしい普遍感というか、安定感があった。

2階1列目、ど真ん中の最高の席で200ドル。20ドルは寄付にしました。これも安い。アメリカのオペラ、お値打ちです。f0148711_2038516.jpg

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